ある大学院生の日記

2005年05月22日(日) 『数奇にして模型』

TBSのアナウンサーの結婚の報道よりも、川幡由佳の結婚のほうが重要だと思う、といってもあんまり相手にされないのはなんでだろ〜♪

は、さておき、森博嗣『数奇にして模型:NUMERICAL MODELS』を読み終えました。事件の動機は相変わらず分かったようなわからんような、なのですが、自分は自分、他人は他人、理解しようとするより前に認識を深めようという話なのかもしれません。

「正常を定義できれば、その補集合、つまり、そうでないものが異常だ」
「正常はどう定義するのですか?」
「それは、地域や時代によってまちまちだし、人によってもいろいろだ。厳密に定義したって意味がない」(p.269)
「そう、ものごとを合理的に考える習慣がわれわれ研究者にはある。たとえ、屁理屈だとか冷血だとか後ろ指をさされてもだ。だが、もちろん、理由があるからそうしている。それが、人間や社会を救うための最善の策だと信じているからだし、同時に、自分のためでもあるからだ。違うかね? それだけのことだと思うが」(p.286)


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