とある事情で、ネパール人とラオス人とマレーシア人とお話をする機会があるのですが、彼の国々の税制の話を聞いていると、日本の税制はうまく運用されているなあと思います。税は「とられる」もので「納める」という意識はあんまりないようですが、それはそれとしても、脱税や、税務官への賄賂もあんまりないのは、義務教育のおかげでしょうか。そうか?国によっては、税を所管する官庁の上層部が政治的任命制度によって決まるところもあるらしく、その上層部が人事をいじったりするものだから専門の人材も育たないんだそうです。発展途上国各国も、関税へ依存ばかりはしていられない事情があるらしく、かといって所得税のような個人直接税を取るには制度が未発達で、法人税は事業誘致のために上げられないとなると、残るは一般間接税としての付加価値税、ということになっているようです。VATといえども賄賂の余地は多くあるようで、そこも問題なのよねえ、という事情もあるようです。やっぱり衣食足りて礼節を知るんでしょうかねえ。礼節じゃないか。
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