計算も収束しないので職場をうろうろしていたら(←迷惑な話だ),同じくネットで遊んでいるんだか調べ物をしているんだか,そんなヒトがいたので,とっとと帰って,そのサイトをちょろっと見てみました.ひょっとすると官僚という人種はヒマなのかしらん,あるいは季節労働でたまたまひまなのかしらん,と思ったりしつつ,しかし知らないことがいろいろ書いてあるので,ためになりました.はあ.しかしなー.
「マクロ経済から公的年金を考える」というのはよくわかりませんでした.はあ.ほとんど応用ミクロ経済学の一分野となってしまっている現在のマクロ経済学においては,公的年金を分析する一般的なツールである世代重複モデルでは厚生経済学の基本定理は成り立たない(ことなる世代間で取引ができないという点で市場の完備性が成立していない)し,こと「マクロ経済から」といった場合にはむしろ,財政方式とか積立金の規模とかの話になるんじゃないかなあとおもいます.ええもうもちろん,世代内の不公平のはなしもマクロな話ですけれども.
世代間の不公平性なんて論じてもしょうがないというのは,かの稲田献一先生も指摘なさっているところなのでおいとくとすれば,マクロ経済からの視点では資本蓄積との関連が重要になるのではないかと.そうすると,財政方式としては「最適な資本ストック水準」になるように政府が積立金(と公債残高)をコントロールする,というのがかつての議論でした.そういえば,これに将来の技術進歩の不確実性とかいれたらどうなっちゃうのかしらん,とおもうのですが,ええまあたぶん定常状態しか分析できないのであんまり変わんないかもしれません.けどな.消費の不確実性を世代間でシェアできることになるので,技術進歩に応じて積立金を操作するという結論になるのかもしれません.そこらへんの将来の(マクロの)不確実性のバッファとしての積立金というはなしはあんまり聞かないかも.あるんでしょうけど.論文が書けそうだったらsecond authorにしていただければ幸いです.
政治的な話をさておけば,「二重の負担」の存在を考慮すれば,最低限の公的年金部分(緩やかな所得比例部分を含む)を賦課方式あるいは修正積立方式として公的年金を縮小し(保険料の上限設定および高額年金受給者からの年金カット,あるいは公的年金課税の強化),いっぽうで生命保険料控除の拡大などによる私的個人年金の拡大,というのが現実的な選択肢で,だいたいそこらへんで話は落ち着いちゃってんじゃないかと思うんですが違うんでしょうか.そりゃまあ,積立金の運用方式とか,未加入未納者問題とか,まわりのはなしはいろいろありますけどね.いまさら積立方式はないでしょう.運用経費も賦課方式より多いし(チリの経験に基づくEdwardsかだれかの論文があったはず.).