| 2004年09月02日(木) |
ダイアモンドは政府の親友 |
あいかわらず分配ウエイトについてちょいちょいと調べているのですが、オーストラリアのNgさんはここらへんの話題についていろいろと論文を書いておられるようで、ちょいちょいとみていたら、Ng, Yew-Kwang. 1987. Diamonds are a government's best friend: Burden-free taxes on goods valued for theri values. American Economic Review 77(1), 186-191. という論文がありました。話の中身としては「なあんだ」といったようなもので、ダイアモンドのようなもの(工業用ではなくて装飾用)のばあい、もののそのものの消費価値よりは、それに支払った額から効用を得ていることから、ダイアモンドに課税しても超過負担は発生しない、ということです。えーとつまり、他の条件を一定としてダイアモンドの価格が2倍になったばあい、ダイアモンド以外の財の消費量は変化せず、購入するダイアモンドのカラット数が半分(半額の価値しかないもの)になるだけで、しかも効用水準は変化しない、と仮定してもそんなにヘンではない、ということです。この場合、ダイアモンドの価格が上がっても消費者の効用に変化がないわけなので、超過負担が発生しないと。だから最適税率は無限大だと(Proposition 3)というわけです。あれ? デビアス社のことは考えなくてもいいのか?
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