| 2004年03月08日(月) |
ソフトバジェットと官僚制 |
遅ればせながらソフトバジェット問題にやや興味を持ち始めたので、官僚制アプローチをとったというPublic Choiceの2000年の論文を読んでみました。Niskanenのモデルの背後にある需要関数を出して、ちょこっと変えて、解いてみました、という感じの論文でした。が、ソフトバジェットの効果あるいは近視眼の強さがパラメタで与えられてしまっているので、なんじゃらほいな、と思いました。実証もついているのですが、分権度と政府規模の相関を見る、というやつで、さっきのモデルと関係あるようなないような、という気がしました。むむー。ソフトバジェットについては、Kornai, Janos, Eric Maskin and Gerard Roland. 2003. Understanding the soft budget constraint. Journal of Economic Literature 41(4), 1095-1136.というのがあります。斜め読みしてみました。嚆矢といわれるKornai, Janos. 1979. Resource-constrained versus demand-constrained systems. Econometrica 47(4), 801-819.があるのですが、よくわかりませんでしたー。特に後半部。
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