久しぶりにメガネをかけることになって、何が一番の気がかりか、と言えば、それはやっぱり人相が変わること。
とにかくあたしの顔はよく言えば目鼻立ちがはっきりしている、と言うことになるのだろうが、各パーツがでかいことにより、派手な顔立ちであるということ。
今まで似ている、といわれた芸能人を思い浮かべるに、牧瀬里穂、つみきみほ、相川七瀬・・・共通点は顔のパーツがでかい、と言うこと。(あたし的には娘に言われた窪塚洋介が一番近い顔立ちだと思っているのだけども)
若い頃、ほとんど化粧をしなかったのはちょっと化粧をしただけで、とんでもなく派手な顔になってしまうから。
最近はいろいろと研究して、それなり素顔と大差ない顔を作れるようにはなったのだけど、それでも、地味な顔とは言えないらしい。
そんなあたしだから、メガネをかけることで、顔立ちがきつくなるのが一番気がかりで、メガネをかけて初めて出勤するにあたって、ヘアスタイルを替えたに等しいくらいの緊張と気恥ずかしさでいっぱいになった。
あんた、自意識過剰よ、自分で思うほど人はあんたのことなんて見ちゃいないんだから、と言い聞かせ事務所でデータをみていると次から次へと
「あれ?目、悪かったんですか?」
と声をかけられる。
会う人会う人ごとに説明しなければならず。
さて、ここでもうひとつ注意しておきたいのが、これは近視用のメガネであって、決して老眼ではない、と言うところだ。
意地の悪い元マネは
「あたし今度からメガネになるんです」
といったら、
「おっ。じゃあ、いよいよ・・・」
と言いかけたのをさえぎり、
「メガネにはなりますけど、老眼ではありませんからッ!」
「ははは・・・そりゃそりゃ、言う前に言われちゃったな」
あたしのマイは非通知です。