たまに××したり。
INDEXこれまで。それから。


2004年08月06日(金) 夏の思い出。

久しぶりに家にいるとなると、やりたいことは山ほどある。
カーテンの洗濯なんて、もういつやったことだろう。
クローゼットの中の整理やら、普段手をつけられない所の掃除だとか、考え始めたらきりがない。
にしても、こう暑いと、何をするのも億劫になるのは否定できない。
その上、夏休みで、ずっと家にいる子ども達と普段なかなか一緒に過ごせない分、頻繁にそばにいたり、出かけたり、1日が24時間では足りない。
リフレッシュ明けに、汚らしく伸び放題の髪の毛で出勤するのも忍びないから、と美容院に行こうともしたのだが、あたしが休みで普段自由に出歩けないおばばは朝からどこかへ出かけてちっとも家にいないから、子ども達二人残して美容院に行くのも気が引け、それでも何とか意を決し、子ども達に留守番を頼み、行っては見たのだが、あいにく混んでいて、何時間かかるかわからない状態で、子ども二人残してのんびり待つ、なんてことはできず、結局あきらめて買い物をして帰宅した。
家にいるときはゴムで束ねてクルクルとダンゴ状にまとめてしまえばなんて事はないのだが、仕事でそれをするわけには行かず、鏡を見てちょっぴりうんざりする。
これでまた、美容院はオアズケだ。

子どもも高学年になると、友達と遊ぶ、と出かけていったりするものだから、残された息子と二人で買い物に行く。
夫がクルマで仕事に行ってしまったので、歩いて買い物に行く。普段はクルマで行く道のりは歩いて20分ほど。あたしは日傘、息子は帽子をかぶり昼過ぎの並木道をてくてく歩く。
セミの鳴き声がする中、

「これはアブラゼミの声だよ」

と教えられたりしながら、手をつないで歩く。
時折流れる汗をぬぐおうとして、手を離しても、すぐさま小さな手につかまえられてしまう。
てくてくてくてく、手をつないでただ歩く。
1年程前なら、すぐに音を上げて、歩けないと駄々をこねた息子が、疲れたそぶりを見せはしても一生懸命歩いている。

どこか遠くに出かけたとか、何か楽しいことをしたとか、そう言うのも大切な思い出になるのだろうが、こんな何気ない風景を、いつか思い出して懐かしむ日も来るのだろう。
セミの声と、つないだ小さな手のぬくもりと、じりじりと焼ける夏の日差しとを。

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うらら |あばら家足跡恋文

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