たまに××したり。
INDEXこれまで。それから。


2003年10月16日(木) 働く女。

今週はなにやら忙しい。
月曜日急きょお休みになったとは言え、そのあとが立てこんでいた。
火曜日は例の件で、ばたばたとし、水曜日は納品日でおたおたとし、今日は商品の説明会で東京タワーの真下にある本部に行かねばならず、5時に起き、洗濯をし、息子の弁当を作り、7時に家を出て午前中いっぱい説明会に参加し、昼食を食べてから店に戻ってその日やらなければならない仕事をし、仕事が終わり次第帰っていいよ、と言われていたものの、結局は契約時間いっぱいまで作業が終わらず、午前中の分はまるまる早出残業という形になった。
朝の7時に家を出て、家に帰ったのは夜の7時半過ぎ。普通にフルタイムの仕事ならこれが当たり前なのであろうが、なれない通勤電車であるとか、初めての本部であるとか、押せ押せで仕事をしたからであるとかで、夕飯食べる頃にはぐったり。
遅く帰ってきた夫が

「何時に帰ってきたんだ?」

と聞くから、

「仕事が終わらなくて結局7時までかかっちゃったんだー」

と答えた。

「朝早くいったんだから仕事が終わろうと終わるまいと契約ですから、って帰ってくりゃあいいじゃん」

え?
夫の言葉を聞いてあたしは耳を疑った。

「だから仕事が終わらなかったんだから、帰れなかったんだよ」

と言うと

「終わらなくたって疲れてるんだろ?帰ってくればいいんじゃないの?」

売り場の人員は限りなく必要最低限度を超えて少ないのが現状だ。
午前中抜けていた分、自分の仕事を代わりにやってくれる人などいるわけもなく、どうしてもその日のうちにやらなければならない仕事は自分でやるしかないのだ。

彼は口に出さないけど、あたしは所詮パートだ、と言う意識があるのだろう。
パートだからそんなに責任を持たなくてもいいじゃないか、と言いたいのだろう。
だけど。
パートであるとか正社員であるとか、それは契約の形態であって、仕事をする以上は責任を持ってやるのが当たり前ではないのだろうか?

「みんな忙しくてあたしの分まで仕事はできないんだからどんなに疲れてたって自分でやるしかないでしょ?仕事なんだからさ。自分だって疲れたからって仕事終わらないのに帰ってこれないでしょ?それと一緒じゃん」

とあたしが言ったら、

「俺とおまえとは違うよ。そんなに疲れてるなら辞めちまえよ!それに、疲れた疲れたって言って、俺はどんなに疲れてもそんなこと言わない」

あたしと彼とどこが違うのだろう。
生活のために仕事をする。それのどこが違うのだ?
彼は社員で、あたしはパート。それだけの違いであって、与えられた仕事をするのは同じだろう。
辞めて暮らしていけるならとっくに辞めている。
仕事が楽しいとか、そんなのはあとからつけた言い訳みたいなもんだ。そう考えなくてはやりきれないだろう。

そもそも働くって言うのはどういうことなんだろう。
生活のために自分の時間を売って、その見返りに収入を得ることじゃないのか?

言い始めたらきりがない。
仕事をしながら家事を完璧にこなす人もいる。
夫婦で家事をうまく分担してお互いに支えあう人もいる。
うちのように、義母が同居しているから、義母に甘えると言う家庭もあるだろう。
どれが正しくてどれが間違っているかなんて事はない。

だけど。
できる人ができることをして補い合うのが家族ではないのか。

あたしは主婦としてはできそこないで、専業主婦だった頃から家事が満点とはいえなかった。
働き始めてからますます家事はおろそかになっていき、大まかなことしかできなくなった。それでも、休みの日にはそれなりに掃除をしたり片づけをしたり、休みだからと言って何もせずに休むことはほとんどない。

きっと。
彼にとって家庭と言うのは主婦がきちんと家事をこなし、自分は何の心配もなく仕事にいける環境のものを言うのだろう。
だとしたら、今の状況はまるでダメだ。

だけど。
どんなにがんばってもこれ以上はあたしにはできない。
開き直りといわれてしまうかもしれないが、これ以上は勘弁してもらいたいのだ。

そのあと、何事もなかったかのように接してきた夫に、あたしは嫌悪感を抱き、口もきかず、FourRosesを濃い目に割ってあおってそのまま眠りについた。

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