気圧のせいか湿気のせいか、何をしているかよくわからないうちに一日が過ぎてゆく。眠い。とにかく眠い。雨に濡れた道路に、真っ青なあじさいがひとひら落ちている。森の奥深くにいる蝶のように、そこだけほのかに光る。