日々雑感
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2003年05月01日(木) 「星野道夫の宇宙」

展覧会「星野道夫の宇宙」へ。なぜか会場を「松坂屋」だと思い込み山手線を御徒町駅で下車、入り口前まで行ったところで券を確認し、実は「松屋」だったと知る。やってしまった。上野滞在時間わずか数分にして、そのまま地下鉄で銀座へ移動。

写真はどれもすばらしかった。例えば山の中で、森の中で、海辺で、不意に生き物を見かけたときのドキドキするような感覚を思い出す。アラスカの地に生きるクマやアザラシも、それを見つめる自分自身も(それは、写真を撮っている星野さんであり、その写真を見る自分たちでもある)、自然の中で等しく命持つ存在である。弱さも儚さも同じ。そうした者とめぐりあえた喜び。互いの息吹を感じあう不思議。そして、そんな自分たちを丸ごと抱え込むようにして山が、海が、川がある。雪が降る。オーロラが浮かぶ。クマの目にうつるものも、自分たちの目にうつるものも、同じ。同じ命として交錯する。すれ違う。そのひとときの、どこか悲しみにも似た幸福感。

ものすごい人出で、ゆっくり観られなかったのだけが残念。また行きたい。

夜、コロッケパン。キャベツがたくさん入っていて嬉しい。


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