日々雑感
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昨日発売の「ワールドサッカーマガジン」にてラウールのインタビュー読む。
レアル・マドリードのエースにしてスペイン代表のキャプテン。いわく「スペインの至宝」、そして「ピッチの上の詩人」。「レアルは嫌いだけれどラウールは好き」という人をよく見かける。宿敵バルセロナとのアウェー戦でも、彼の活躍にだけは「ラウールならば仕方ない」と相手サポーターから拍手が送られるという(「巨人は嫌いだが長嶋さんは好き」というのと似た感じかもしれない)。
献身的な姿勢のせいか、認めざるを得ない上手さのせいか、あるいはタレ目気味の、ときにあどけない表情のせいか。どんな言葉を用いても説明しきれない「何か」がラウールにはある。それがカリスマ性であり、スターとしての証なのだろう。事実、我が最愛のミランがレアル・マドリードに3対1で敗れたときでさえ、ラウールのゴール(それも2点も!)は勝敗を忘れて嬉しかったのだ。スペインの至宝パワー、おそるべし。
インタビューの中でラウールは言う。「僕はいつも、『この生活は永遠に続くものではないから無駄にしないように』、と自分に言い聞かせているんだ」。読みながら少し泣けてくる。思うように走り回り、選手として輝いていられる時間はほんとうに短いのだ。願わくば、やがてピッチの上から去ったとき、振り返って「幸せだった」と思える選手人生を彼が歩んで行きますように。そして、少しでも長くそのプレーを見ていられますように。
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