日々雑感
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靴屋の前、新しいゴムの上履きの匂いがする。新入生が、まっさらな上履きやら筆記用具やらを持って、少し緊張しながら学校へと向かう時期である。
川沿いの桜並木は満開。何人かで連れ立って歩く人あり、ベンチに座りながらひとり眺める人あり、携帯電話でいっしょに写真に収まろうとする高校生らしきカップルあり。花びらとなって散らずに、丸ごと落ちてきた桜の一枝を小さな男の子が拾って見つめていた。
古本屋で『石光真清の手記』石光真清(中公文庫)全四巻がそろっているのを発見。日清、日露さらには第一次世界大戦前夜、諜報員として満州、ロシアを舞台に歩き回った石光真清の手記。思い切って購入、読み始めたら止まらず。外がぼんやりと明るくなってきた頃に眠る。
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