日々雑感
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真夜中にドライブ。小雨の中、岬へと向かう。夜の海は暗闇に溶け込んで、訳もわからずひたすら怖い。ふと気をゆるめると呑み込まれそうな気がする。
それでも、運転席と助手席に乗った友人たちの後ろで、暖かさにうとうとしてきて眠ってしまう。名前を呼ばれるたびにはっとして返事をするのだが、またすぐに意識遠のく。浅い夢まで見る。ガードレールだけが光る真っ暗な道。路肩に溶け残る泥まじりの雪。岬にて、ぐるぐる回る灯台の明かり。そんなものの断片的な映像が夢の中の光景と混じり合って、自分がどこにいるのかよくわからない。
気がつくと自宅前。夢と現の狭間にたゆたって、ぼうっとしたまま帰宅する。運転してくれた友人には、申し訳なくて言葉もなし。
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