日々雑感
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| 2003年02月25日(火) |
「マーサの幸せレシピ」 |
世田谷線に乗る。世田谷線は家々の間をゆっくり走る。窓辺に並べられた鉢植え、洗濯物、庭の中の梅の木。空の高いところに薄い雲がある。春の気配のする夕方。
下高井戸にて映画「マーサの幸せレシピ」を観る。駅のすぐそばにある下高井戸シネマは、こじんまりとして居心地よく、少し前に上映していた映画をゆっくり観られるので愛用している。
ドイツの港街、ハンブルクにてシェフとして働くマーサは事故で母親を亡くした姪をひきとり、いっしょに暮らし始める。なかなか心を開いてくれない姪、「何かが足りない」と言われ、けれども自分ではそれが何かわからない仕事。ひとりで肩肘はりながら生きてきたマーサが、新しく同僚となったイタリア人シェフのマリオや姪のリナとの関わりを通して変わってゆく様子が、何か親しい友人の姿を見ているようで「よかったねえ」としみじみ思ってしまう。人にとって大事なものはそれぞれ違うだろうけれど、皆が、自分にとっての「大事なもの」が何であるのかにしっかり気づけるとよいのに。
いろいろな料理が手際よく作られていく厨房のシーンには惚れ惚れした。キース・ジャレットの音楽もまたよし。
「マーサの幸せレシピ」公式ページ
帰宅して夜は湯豆腐。鱈も入れる。
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