日々雑感
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2002年09月12日(木) 巻き戻しはできない

朝から日差しが強い。暑くなりそうだ。

夏と秋の狭間。こんな季節の境い目には、ふと時間の感覚が狂うことがある。これから夏が始まるのではないか。どんどん暑くなって、やがて夏休みが来るのではないか。手つかずの夏が目の前に広がっているような気がして一瞬ドキドキするが、意識の焦点があってくると、夏は終わってしまったのだ、巻き戻しはできないのだということに気づく。こうやって時間はどんどん過ぎて行く。

外へ出ると、細い路地の両側にカラスが一羽ずつとまっている。その様子は、さながら神社前の狛犬か、沖縄のシーサー。カラスのあの威圧感は何だろう。大きさのせいか、つやつやとした黒色のせいか、妙に堂々とした態度のせいか。

二羽の間を通り抜けるときは、門番にじろじろ眺められて、品定めされているような心境。思わず「すいません」と言いそうになる。


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