日々雑感
DiaryINDEX|back|next
「青春18きっぷ」を使って北上、青森へ。ねぶたが終わったばかりの青森市街はどこかがらんとして、祭りのあとの寂しさ漂う。小雨も降っている。
夕方から「東北ルネッサンス」と題された赤坂憲雄、中沢新一両氏の対談を聴く。今日のテーマは「縄文の記憶を求めて」。昨夜2人が観たというねぶたの感想から始まって、主に中沢氏が最近出した「カイエ・ソバージュ」の内容にそって話が進む。自分たちの足元や目にしているものを深く掘り下げてゆきながら、ある瞬間それが反転してより広い世界につながってゆく様が面白い。北米からユーラシアへとつながる「文化ベルト」に共通する熊や鮭の伝承の話を聞きつつ、ベーリング海峡を越えて広がるワタリガラスの伝承を追っていた星野道夫のことを思い出す。
夜、外は涼しい。青森では、ねぶたと共に夏が終わると言うらしい。立秋。
|