日々雑感
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2002年07月08日(月) 夏の客

夜、外を歩いていると、道端に黒っぽい小さな固まり。近寄ると大きな蛙だ。夜闇に保護色となって、片足だけ伸ばした姿勢のままじっとしている。近所には蛙が多い。この時期、夜道を歩くには注意が必要だ(ときどき、ぺちゃんこになってるのを発見する)。

蛙といえば。祖母の家には土間があった。夏でも冷たい土の上にいろんな物が置かれていた。まだ小さかった頃のある夏の夜、祖母が呼ぶので行ってみると、土間に蛙が一匹座っている。大きい。ヒキガエルか。そばによっても、つついても、目を閉じたまま動かない。こちらのほうが根負けして別の部屋に引っ込んだのだが、しばらく経ってから覗いてみると、いつの間にかいなくなっていた。

次の日。夜になり、思い出して土間に目をやると、なんとあの蛙が同じ場所に同じ姿勢で座っている。みんなして集まって覗いても、やはり動じず。そしてまた、気づくと消えている。

その次の日も、また次の日も、夜になると蛙はやってきた。ひと夏、毎晩律儀にやってきて、涼しくなった頃姿を消した。

しかし、ほんとにすごいのはここからで、その蛙、なんと次の夏にもやってきたのだ。さらにひと夏、夜になると土間で過ごしていた蛙。あれは何だったのだろう。ひんやりした土の上で涼んでいたのか。灯りが恋しかったのか。

近所の蛙も、あのときの蛙に負けないほど大きい。横目で眺めながら通り過ぎる。しばらくゆくと、今度は白い固まりがある。むくりと起き上がると、真っ白な野良猫。夏の夜道にはいろんなものが潜んでいる。注意。


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