日々雑感
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| 2002年05月14日(火) |
好きなものを好きという |
午前中のゼミのあと、学校裏の喫茶店で年下の友人と昼食。3種類のランチのうち、日替わりの和食コースを選ぶ。今日の和食コースは豚の角煮にきゅうりとわかめの酢の物、それに豆ごはん。豚の角煮は生姜の風味が効いて美味。やわらかくて、ちょっと箸を入れただけでほろほろと崩れる。チンゲン菜も味がしみておいしい。
店内にはバイオリンのCDが流れている。サービスのコーヒーを飲んでいると、曲がバッハの「シャコンヌ」に変わる。「この曲、大好きなんですよ」と、友人が言う。
「シャコンヌ」を聞きつつ、人には弦楽器タイプと管楽器タイプがあるのではないかという話をする。実際に演奏するかどうかは別にして、手にもたせた場合、弦楽器がしっくりくる人と、管楽器が馴染む人とに分かれるのではという説。同じゼミに参加している面々を友人が分類するのを聞くと、「なるほど」という感じがする(あとから考えて、打楽器タイプもいるような気がしてきたが)。
さらに「ツィゴイネル・ワイゼン」へと曲が変わる。「これもすごく好きなんです」。ほんとうに嬉しそうな表情をする。好きなものを「大好き」とまっすぐに伝えるのっていいものだと、友人を見ながらしみじみと思う。そうだ、ためらうことはないのだと、少しはっとする。今さらながら。
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