日々雑感
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2002年04月18日(木) 風景の交錯

ひどく眠い日。気がつけば寝ている。どれも浅い眠りのせいか、変な夢ばかり見る。

雪の積もる駅。一本だけ伸びた線路の向こうから汽車がやってくる。真っ白な景色の中で汽車の車体だけが黒い。月が照る夜の海。なぜか緑色の魚が砂浜に何匹もあがっている。そして火事の夢。遠くに炎が見えて、よく見るとそれは犬小屋なのだ。そこにまだ犬が残っていることを私は知っていて、夢の中で大泣きしている。

夢の中にあらわれる断片的な風景(最近夢の話ばかり書いている気がするが)。自分の中の風景を伝えたいという思いは、どこからやってくるのだろうと考える。

例えば、旅に出て絵ハガキを書くということ。自分が見た風景を誰かに/あなたに伝えたいと思って、絵ハガキを書く。あるいは絵ハガキが届く。あなたの見た風景がそこにある。

誰かのことを知りたいと思うとき、その人の中に抱え込まれているいくつもの風景を自分もまた知りたいと願うのかもしれない。そして自分もまた、一生懸命に自分の中の風景について書く。それぞれの風景の交錯。そこにうまれるのはいったい何だろう。

今日見たもの。ぼんやりとした月。小さな星。路地裏で立ち止まって猫に話しかける男の人。あなたは何を見ただろう。


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