日々雑感
DiaryINDEXbacknext


2001年11月29日(木) ただ事を大切に

夕方から近所の図書館へ行く。そんなに長い時間いたわけではないのに、外へ出た頃にはもう暗くなっていた。最近は5時前には日が暮れる。明るい時間帯が短いと一日があっという間に終わってしまうような気がする。

借りたのはメアリー・ノートンの『床下の小人たち』『野に出た小人たち』(岩波書店)。小さい頃に読んだのだが、最近復刊されたというニュースを聞いて再読したくなった。床下に住み着いている「借り暮らし」の小人たちの物語。全然メルヘンチックでない、たくましく、ちゃっかりした小人たちが出てきて面白い。

スーパーで食糧を買って帰る。焼き鳥一本70円セールをやっていて、3本買う。なぜ3本かというと、3種類あったから一本ずつ、と思ったら、同じやつを間違えて2本買ってしまう。ショック。ちなみに「ねぎま」と普通のやつ。

昨日の夕刊に「マイナー作品に光」という記事があった。結城信一、島村利正といった決して有名ではない作家たちの全集が小出版社によって刊行されているという内容である。その中で、両作家は「ただ事を大切にした作家」と言われている。<ささやかなものを大切にし、その一本一本の糸をたどり織り合わせて入念で美しい人生図を浮上らせる名人>(山室静)何でもないこと、ささやかなこと、そんな「ただ事」を見つめて紡いでいくこと。両人の本を読んでみたい。


ブリラン |MAILHomePage