桜の季節 - 2002年03月24日(日) 今年は花見をしないまま、散ってしまいそうです。 昨日は新婚(といってもラブラブという感じではない)の友人宅を訪問しました。 日吉の慶応大学の近くにあるので、丁度、慶応の卒業式とかち合いました。 色とりどりの袴姿で競っている女性陣に比べて、男性陣が一様にリクルートスーツ姿 なのがイケてないです…。 せっかくの晴れ舞台なのにねぇ。 茶髪にピアスやドレッドな人もいたのに、何故かリクルートスーツなのですよ…。 もっと服装でも個性を出そうよ〜(苦笑) お宅訪問の後、渋谷に出て「soundtrack」の映画を見てきました。 別に狙っていったわけではないのに、偶然、監督さんのトークショーの回に当たり、 間近で二階監督を見てきました。 なかなかシャイな方でしきりに恥ずかしがってましたね。 服装はいつもの如くロックテイストで、格好良く決めてました。 これは対談形式だったのですが、シャイな監督は余り喋ってくれず、お相手の方の話が 目立ってました(苦笑) まぁ、このお相手の方の話がなかなか楽しかったんですけどね(^^;) 今日は久々に角馬さん話を再開します。 ちょっとずつリハビリという事で、短めですが…。 ずっと待っていてくれた方、大変遅くなって済みませんでした。 君が見つめた…20 ペガサスは自分の出せるギリギリのスピードでユニコーンの元へ戻り、か細い呼吸を 繰り返しているユニコーンの身体を抱き上げました。 「・・・冷たい・・・」 余りに冷えきったその身体に不吉なものを感じて、自分の血の気がさっと引いていく のを感じます。 ぐったりした身体をきつく抱き締めて、ヘラ鹿の元へと舞い戻りました。 「ジロウ君!たくろう君の身体が冷たいんだ!!」 ジロウは青ざめた顔をして、居ても立っても居られない様子で同じ場所でうろうろと しています。 ペガサスが上空から声をかけて、地上へ下りていくと慌てて駆け寄ってきました。 しかし、ヘラ鹿はユニコーンの身体には触れることができません。 心配そうに顔を覗き込んで、その苦しげな様子におろおろと取り乱しています。 「ジロウ君、どうすればいい?」 ペガサスはすっかり混乱しているヘラ鹿に気づかせるように冷静に声をかけました。 ヘラ鹿ははっとしたようにペガサスの顔を見上げます。 「すぎぞーさん、そのままあの洞穴の中にあるたくろう君の寝床まで連れていって くれませんか?」 「わかった」 ペガサスは腕に抱いたユニコーンをもう一度抱え直して、小走りに洞穴の中へ入って 行きました。 ヘラ鹿もすぐ脇についてきています。 洞穴の中は意外と広くて奥行きがあり、奥まったところにはこんもりと干し草を積み 上げた上に白いシーツをかけただけのベッドがありました。 「ここでいつもたくろう君は寝てるんです。ここに寝かせてあげて下さい」 ヘラ鹿の言葉通りにペガサスはユニコーンの身体をそのベッドに横たえました。 「毛布か何かない?こんなに身体が冷えていてはまずい。身体を温めないと…」 「分かりました。すぐに持ってきます。他に何か・・・?」 「いや、それは逆に俺が聞きたい。何故たくろう君は急にこんなに弱ってしまった んだい?どうしたら元に戻るか、ジロウ君は知らないのかい?」 「・・・たくろう君は・・・この地から離れると弱ってしまうんです。この地には 聖なる木が生えていて、その木から出るエナジーが伝わらない場所に行くと弱って しまうのだと・・・昔、両親が言ってました」 ヘラ鹿は遠い目をして昔のやりとりを思い出しながら、厳かな調子でそう言いました。 「聖なる木?」 「はい。この洞穴の近くに生えています。でも、もう大分弱っていて、狭い範囲に しか影響力がないんです。空を飛んでいて急にたくろう君が弱ってしまったのも、 空までエナジーが届いていないせいだと思います」 「じゃあ、すぐに元に戻るような方策はないのかい?」 ペガサスは不安そうに呟いて、冷え切ったユニコーンの頬を手で覆いました。 そのひんやりとした感触に、自分には何もしてやれないのだという無力感を感じて、 思わず口唇を噛み締めました。 「多分・・・。しばらくここで寝ているしか・・・。これから群れの長老にお願いして 精力剤になる薬草を分けて貰ってきます。それを飲めば、少しは回復が早まるかも・・」 「頼む・・・。俺はここで様子を見ているから・・・」 「はい!頼みます。なるべく早く戻ってきますから!!」 ヘラ鹿は踵を返すと、全速力で外に向かって走り出しました。 ペガサスはその後ろ姿を見送ると、凍り付いたように動かないユニコーンの身体に 覆い被さりました。 「少しだけでも身体を温めないと・・・」 おおっと。ついに人肌(馬肌か?(爆))で温めてしまいましたね。 さて、このペースで何とか続けられるように頑張ります。 -
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