メロ


2009年09月30日(水) いろいろ

というわけで行ってきたカンテサンス。美味しくはあったけど、東京で最も予約が取れない三ツ星、という評価はちょっと過大評価かなあ。美味しい/美味しくないというよりは、私好みのお味ではなかった。

ナリサワやエディション・コウジシモムラのほうが鮮烈で私は好き。素材はとても美味しいものを使っていたけど、かなりベーシックなお料理で、お年寄り好みのまったりしたフレンチ、という印象。客層も、エッジというより単なる金持ち、というかんじでいささか居心地悪め。フュージョンな打ち出しよりも、グラン・メゾンを経営されたほうが良いのではないかなと思いました。でも、これも良い経験。なんだかんだと食べ歩いて、自分の好みがはっきりしてきたということなんだと思う。20代前半だったら、お値段とか評価だけで「おいしい〜」って思っていただろうなと思った。

夜中に、高校の同級生から電話。8年越しの交際の彼女にプロポーズして手ひどく振られたとのことで泣きながら。長い付き合いの男の子たち、そろいもそろって振られるとみんな電話をかけてくる。普段はさっぱり連絡してこないし、たまに会ってもえばりくさってるんだけど、そういうときだけ。
でも、そういうときにぱっと思いつく頼れる人でいるっていうのは、ちょっと嬉しいことだ。めいっぱい慰めて、近いうちにいっしょにお酒飲んだげるからそれまで頑張りなさいよと言って電話を切った。

余談だけど、失恋したやつをよしよしと慰めるとたいてい「おれやっぱりメロがいい〜好き〜」とか始まるのもみなさん大抵一緒で、「それは単なる寂しい病だから私は相手にしませんよ」と私が返すのも大抵一緒。このへん、男女の様式美なのかのう。そして程なく新しい恋人ができて、上目線を取り戻して、オマエ太っただの落ちぶれただのえばりだすのも一緒。ああ、元気になったんだね、良かったね、とそのときばかりは蹴ったりせずに許してあげることにしているのです。優しいなあわたし。


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