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「猟奇的」のスポットCMが流れましたねー。 これぞラブコメって感じで期待してますよ〜。 あぁ楽しみ。 個人的には暴力というものは対男性・対女性とも好きじゃないので その辺はちゃんと裏に愛情が見えるようにお願いします。
だってねぇ、「佐々木夫妻」の前例があるだけにさ!そう思っちゃうのも仕方ないでしょ…。
「佐々木夫妻の仁義なき戦い」第9話 やっと番組タイトルやナレーション通りの「仁義なき戦い」が本格化した今回。 …面白いじゃないですか。 「離婚闘争」の物語として観ると。
だけど見終わってふと振り返ると…書けないんですよね。感想が。 それに、面白いなーと思ってるのに、リピートする気が起こらないんです。 (なので初見の記憶だけで書いてます。間違ってたらごめんなさい) CMカットの編集すらする気にならないんだもん。 …それだけ、納得いかない気持ちのわだかまりが、あるんですよね。うん。 ノリ君も律ちゃんも、お互いへの愛情が冷めてしまって、相手を憎しみの対称としてしか観ていないのが、やっぱり辛いんです。 最初のラブラブっぷりを愛おしく思ってる身としては。等しく2人が好きなワタクシとしては。 ホントにね、最初っから冷えきった夫婦の離婚闘争なら、こんなに悶々と悩む事も ドラマの展開に落胆することも無かったと思うの。 ………このあたりは最終話みてからの総括にしときます。
もう、嫌いになったというか、むしろ意識外の存在になってる2人。 ノリ君も律ちゃんも、相手の事なんてどうでもいい。 離婚することでは2人とも同意してるんですよねぇ…? ただそこに明日くんがいて、その親権争いと、仕事の取り合いという2点だけで争っている。 結局、意地の張り合いじゃん。 親権争いだって、確かに明日くんの環境を思いやってかもしれないけど 子供をダシにして相手より自分が"立派"だと主張したいだけのような気がしてしまう。
それに…今回も人の神経に刃を突き立てるような暴言がありましたな。 でも4話や8話ほど後味悪くならなかった。 単に慣らされたからでしょう(毒) やっぱり聞いてて気分いいものじゃないもの。
もちろん人の主義主張は千差万別で、一方的に批判できない面もあります。 でもなー。登場人物がここまで暴言を吐きまくるドラマって…。 あまりにも感情的になっててさぁ。不快ですねぇ。 (つうか、日曜9時の枠でそれはいいんですか?) 役者さんたちもストレス溜まりそうだなぁ…。 「僕音」でゴロさんと小雪さんが、お互いに助けられたと言ってたのも こういう事があったからなのかな?と思うじゃないですか。ねぇ。
今回、どうにも納得できなかったのは法廷で証言をする猪木に対しての律ちゃんの暴言。 「女じゃないんだからわからない」ですかね。 「女」じゃないというより、「母」じゃないから、あんたには理解なんか出来っこない。 正確なニュアンスとしてはこっちじゃないかな。 …これはねぇ。逆立ちしたって妊娠できない猪木に対して言うのは間違ってるでしょ。 (むろん猪木が子供を産みたいと思ってるとは限りませんが) ※個人的な事ですが、私は結婚も妊娠も経験しておりません。 この点で経験者の皆さんとは、もともと立つ土台が違うし、もちろん異論もあると思います。 それでも言わせてください。 もちろん産みの苦しみや育児の大変さは、それを実感した人しかわからないのは確か。 だけど、世の中にはどれだけ望んでも"母"になれなくて苦しんでいる人がいるというのに 「じゃないからわからない」なんて言ってしまったら、相手の立つ瀬がなくなってしまう。 どうせ「わからない」からと、相手に説明をしないと同時に、 なんで「わからない」んだと相手を非難して、 しかも無意識のうちに、あなたには「わかりっこない」と自分を優位に立たせている。 それが不快なのです。
実はこの言葉の残酷さを気づかせてくれたのはある小説でした。 というか…受け売りに近いのですけれども…。 小野不由美さんの十二国記シリーズの「図南の翼」。 この中で「……ではないから、分からない」という発言について 登場人物の1人が「理解を拒絶するくせに、相手を非難する言葉だ」と言います。 これを読んだ時に目から鱗が落ちる気がしましたね…。
おそらく、あの場でそう言ってしまった律ちゃんは、どんな時も味方だと信じていた猪木が 自分にとって不利にもなる証言をしたことで、裏切られたと思っただろうし それは身の回りの誰が裏切るよりも衝撃的だったから つい感情的な言葉を吐いてしまったのだろうけど。
………って、なんで脚本の解説までしてるんだろう(爆)
ただ、これに限らず"母"である事を錦の御旗のように振りかざす律ちゃんがイヤなのです。 (律ちゃんというより、律ちゃんにそんな事させる脚本が問題か) 最初の方のクライアントの前でおむつ替えするのとかさ、子供をあやしながら法廷にたつのとか いかにも母親であることを武器にしてるのが許せない。 明日くんはそのための道具ですか!?と言いたくなる。 (ていうかさー、人前でおむつ替えって。もうちょっとデリカシー持ってよ)
むしろノリ君を留置場に入れて、その間に事務所の乗っ取り計る方がカチンとこなかったな。 呆れはするけどね。ヒドいと思うけどね。怖いけどね。
猪木の「手を出す人と出さない人の間には、大きな差がある」というのも、確かにそうかもしれない。 でも、ヒス起こしてゴミ箱蹴っ飛ばすのから、そこへ飛躍するのはトッビすぎないか? …猪木に限らず、なんていうかさー。みんな発想や行動が突飛すぎるんだよねぇ。 だから、登場人物を近く感じていればいるほど、追いつけなくて唖然としてしまうのだけど。 猪木は律ちゃんのガサツさも充分知ってるんだし、同居してるんだから もっとフォローしてあげるべきだったんじゃないの? むしろ子供に対して手を上げるかもしれないということより、 夜遊び好きな律ちゃんがガマンできなくなって育児放棄する方が可能性大きい気がするんだけどな。
そうそう、違和感を感じるのは「律ちゃんの暴力癖」という点にもあります。 確かにCDケース投げつけたり、ブーツで殴ったりしてたけども それは怒りによる瞬間的なものとしてしか、描かれてなかったように感じるから。 むしろ律ちゃんなりのコミュニケーションに見えていたし。 (その後のケガの状況の描写もありましたっけ?) 最初の頃に、ノリ君はそういうケガが絶えないという説明や、 暴力に辟易してるという描写があれば「暴力的」と言われても唐突な感じはしなかったのに。 ついでに言うと、6話でいきなり蹴り入れるのも理解できるのに。
あと、ノリ君の「子供だけ産ませて親権取り上げて離婚」計画について。 認めちゃいましたね。 あぁ…そうなのか…。 「嘘をついて勝っても意味が無い」という信念と矛盾しちゃうじゃん。 あーーぁ。 本当にそれしか方法は無かったのかよ!?と首根っこ掴んでノリ君に言ってやりたい。 ていうか……脚本に?
全体的に説明が足りないっつーか。 後で取ってつけたような設定とか出てくるから、その場その場の展開のアラが目につくんですよ。 伏線だの裏設定だの…なんて言えるレベルじゃない。 うーーん。なんだかなぁ。
それはさておき。 悩める桜庭くんが一番大人だったなー。 不器用だから割り切って律ちゃん先生側につく事も出来ないし、 正面切って今のやり方はおかしいと律ちゃんに意見もするし、 ノリ先生を信頼しているからこそ確かめずにいられないし、 裏切られたと思ったから証人も辞退した。えらいぞ!卵くん! その奥には、こんな2人は自分の好きな2人じゃないという失望があるんだろうなぁ…。 可哀想だよ。
小川くんもカッコよかった。いやぁ…、2話以来のいい男ツーショット(爆) ノリ君と一緒に戦略たててるとこなんてさ。目の保養ですよー。うふ。
本当に今回もまた、役者さんの演技は見所ばかりでした。 勿体ないー!!! 1番は明日くんに近づけなくて、遠くから見守るしかできないノリ君。 あそこはもう、言葉が無いですね…。 前回の出産シーンの小雪さんもゴロさんもそうだったけど、 演技であそこまで母性や父性を表現出来るっていうのは…もう、すごい。 (しかも2人ともそんな経験ないのに) 役者の底力を見せつけられた気がします。
どう転んでも来週は最終回。 さてさてさて、この問題作はどこへ着地するんでしょうかね…。 (もう問題作でしょ、これは)
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