perspective
DiaryINDEXpastwill


2005年01月30日(日) Mの悲劇 第三話

で、結局HEY!×3には出るの?出ないの?
とりあえず録画予約は入れてあるけど。



「Mの悲劇」
今回でハッキリしました。Mは美沙のMね。衛じゃないだろ。
だってどうにも衛には同情できまへんがな。
利己的だし、視野狭いし、短絡的だし、思い込み激しいし、頑だし。
自分のそんな面に気付いてないのは衛自身だけ。
「自分の身は自分で守るしかない」と言う言葉を衛自身は「悪意から身を守るためには」という
大義名分で使っているのだろうけど
それを言われた側にとっては「あなたのことなど信用していない」と宣言されているようなもの。
保身と利己的な行動に走ってしまっていても、それがまた無意識だからタチ悪い。
それ全てが自分と家族を守るためで、結局衛の世界というのはその小さな輪の中だけでしかない。
ただそれが過去の辛い経験から来ているとしたら…。
なんともねぇ、哀れな人なんだなと。

美沙が衛を恨む理由も逆恨みっちゃぁその通りで。
でも多分、地下鉄で再会するまでは衛の事なんてそんなに大きな存在じゃなかったと思うんですよ。
1年前のあの事件がなかったら。幸せだったのに。
その程度だったのが、偶然再会して「助けて下さい!」というあの時と同じ言葉を聞いたばっかりに
衛が全ての元凶なのでは?と「気付いて」しまった。
しかもその助けた人間は他人の好意には無頓着で、他者への思いやりのない「つまらない」人間だった。
こんな奴のために!って美沙が思っちゃうのもわからんではない。
そうやって恨みの矛先を衛に向けなければ、生きて行く目的すら見つからない悲しい人なのだけど。
ただお母さんの病院代を払い、「もうお見舞いにこない」と言うのも、
お母さんだけは嘘偽りない気持ちで美沙に相対してくれたから?
さすがにお母さんを巻き込むのは罪悪感を覚えたから?
うーん。そういう悪人になりきれない美沙を見ると、やっぱり彼女の方に歩がありますなぁ。

ドラマ開始前の情報や1・2話では「悪女・美沙」に追い込まれる「善良な衛」といった図式が
見えていたけど、そんなに単純じゃなかった。
誰も彼も裏があるようにみえたのに、一番裏表があったのは衛だったとはね。

わからないといえば、明って味方なのか敵なのか。
衛が左遷されても今まで通りつきあっている一方、
「知らないうちに人を傷つけてる事がある」と意味深な発言してみたり。
真意が見えないから余計ナゾだよ。


ゴロさんの新境地とか言われてても、正直ピンとこなかったんですが
それは追いつめられる、かっこ悪い役柄ではなくて
ここまでタチの悪い・つまらない人を演じるということだとすれば
確かにその通りかと思います。
主人公なのに同情できないってのはなー。
「こんな自分は見せた事ない。ダサくないかな」「僕も不安なんですよ」というゴロさんの発言には
みっともない外見だけじゃなくて、そういう内面のダサさも含まれているんでしょうか。

展開の早さにも慣れて「ええっ、また」って思う事はなくなった一方
これからもこのペースで最後まで行けるのかちょっと心配。
失速しないでくださいよ。
次回もまだまだ追いつめられる衛。予告がちょっとホラーっぽいんですけど……。




↑エンピツ投票ボタン

My追加


nyabe(旧:kino) |MAILblog

My追加