Opportunity knocks
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日曜日の午前。連れ合いとコドモと三人で、パキスタン・ガンダーラ、インド・マトゥーラ彫刻展というのをみにいく。 彫刻はほとんどが仏像で、紀元2〜4世紀頃に作られたもの。仏教が興ったのが紀元前5世紀くらいだから、数百年の間に仏教は人々の間に浸透し、次第に宗教として一つの大きな形を作りだしていったのだろう。展示してある仏像は、そんな仏教の創生期を象徴するような素晴らしいものばかりだった。
仏像には前から興味があって、京都にいったときも熱心にみていたのだけど、今日見た仏像は、やはり日本でみたことのある仏像とはまったく違っていた。どういう風に違うのかというと、まず西洋の文化の影響をかなり受けているということ。 僧が着る袈裟は普通、偏袒右肩といって右肩袖を抜いて右肩をあらわにするのが一般的に知られているのだけど、ガンダーラの仏像は通肩といって両肩を隠すものがほとんどで、着方もギリシャ、ローマの影響を受けている。さらに顔の感じが全く違う。なんというかすごく精悍で人間くさい雰囲気がある。仏像というと目をつむって瞑想している表情が普通だと思っていたが、中にはしっかり見開いている釈迦の像もあった。東洋と西洋が混じり合う感じがひとつひとつの仏像によく現れていてとても興味深かった。 仏像のほかに仏伝を彫刻にしたものもあって、それもすごく見応えがあった。仏伝というのは仏陀が悟りを開くまでの様子やその後の生涯を伝えるために作られたもので、今回の彫刻の中には、様々な仏伝彫刻が展示されていた。 文字もまだそれほど発達してない時代、人々は様々な形をとりながらいろんなものを後世に伝えたのだな、と思うとなんだか感動してしまった。
とても見応えのある展覧会だった。
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