Opportunity knocks
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2003年04月17日(木) 無題

久しぶりに一人の休日。
何をしようか考えた結果、映画を観にいくことにした。
「ボウリング・フォー・コロンバイン」
電車に乗ってN駅前の映画館へ行く。
上映時間までまだ間があったので、デパ地下にいって(デパ地下かなり好きなのです)お昼ごはんになりそうなものを買う。高菜のお握りと金平ゴボウのお握り、サーモンとクリームチーズのベーグルサンドなどなど。

上映時間の15分前に映画館に戻ってチケットを買う。
この某劇場は単館系の映画のみを上映する小さい劇場なので、普段あまり人がいないところなのだけど今日はレディスデーというのもあって結構人が並んでいた。おもしろいなと思ったのはレディースデーなのに結構男の人がいたこと。そしてほとんどの人が連れなしでひとりで観にきていること。特に女の人はちょっと変わった雰囲気の人が多くて、ひそかに面白かった。とそこで思ったのだけど、わたしが変わった人が多いなと思っているのと同時に、わたしも他の人から変わった人だと見られているんだよな・・まあいいけど。
と、そんなことを考えながら上映までの時間、(買ってきたお握りなどを食べながら)過ごした。

で、映画の話。
すごく見ごたえのある内容だった。
なぜアメリカの銃による殺傷事件が世界の各国の中で桁外れに多いのか、なぜ十代の子どもが合法的に銃を所持することができるのか、なぜアメリカ人は銃を所持することに異常に執着するのか、そういった疑問をすごくストレートに率直に投げかけていた。そしてマイケル・ムーア。この人はほんとうにすごいと思った。
映画の随所にいろんな人にインタビューしている場面がでてくるのだけど、みんなカメラがまわっているのを意識していないかのように本音を露呈している。正直な人は正直な言葉を、不正直な人は不正直な言葉を、マイケル・ムーアはそういう人の内面をうまくひきだしていた。それは技術的なものではなく、本人が持っている生来の才能なのかもしれない。まっすぐ人を見る視線や、人を警戒させない雰囲気など、そういうものを感じているうちに人は、自分というものを彼にすっかり見せてしまうのだと思う。

このドキュメンタリーを観て宮台真治という人が言った言葉が結構印象に残っている。
笑い(ユーモア)は人を思考停止に導かない。代わりに笑いを惹起する構造に人の目を向けさせる。笑いは、感情は感情でも、有効な思考の入り口となりうる。
そうだよな、とすごく納得した。だからこの映画は多くの人に受け入れられたのだと思う。そういうことをごく当たり前のようにやってのけるマイケル・ムーアのことをあらためてすごい人だと思った。

そんな感じで深く考えさせられる映画だった。


映画を観た後、いろいろ考え事をしながらぶらぶらと歩いた。映画のことを考え、歩いている人をぼんやり眺め、ただ歩いた。すごく良い時間だった。

しばらくそんな風に歩いたあと、久しぶりに大きな書店にいって本を買った。
イーサン・ケイニンの「宮殿泥棒」、村上春樹訳の「キャッチャー・イン・ザ・ライ」、R・カーヴァーの「ささやかだけど、役に立つこと」、そして、コドモへのプレゼントに「世界の歴史人物辞典」「世界の歴史年表辞典」(歴史が好きなので)手が重くなって大変だったけど、すごく小確幸的な気分だった。良い一日だった。


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