Opportunity knocks
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「物語に閉じこもる少年たち」読了。 この本は精神障害を負った少年たちについて書かれた本なのだけど、エッセイというかノンフィクションという形ではなくて、小説という形で書かれている。臨床例として患者をえがくのではなく、内側から一人の人間としての精神世界を描いている。その点でとても印象に残る本だった。
精神障害を持った人達の世界というものはあまり表にでてこないものだと思う。 患者本人が本を書くなんていうことはあまりないことだし、本人でないものがその人の持つ複雑な世界を十全に理解し言葉にするということは、至難のわざであるからだ。でもその本を読んで、精神障害を負っている人の世界というものを少し垣間見ることができたような気がした。それは作者である精神科医が対人間としてぎりぎりまで患者に近づき、共鳴しようとした結果なのだと思う。 とても考えさせられる本だった。
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