Opportunity knocks
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| 2003年01月25日(土) |
ふたりの作家の持つ風景 |
川上弘美の「あるようなないような」と小池昌代の「屋上への誘惑」読了。 日常のいろいろなことを作家独自の視点で考え、思い、綴った文章。素晴らしかった。
文章の雰囲気を風景にたとえると、川上さんは枯山水。静寂な中に様々な思想が反映された完成度の高い庭、そんな感じがした。 それにくらべて小池さんの方は、誰も足を踏み入れたことのない山奥の、ちょっと開けた場所にひっそりと咲いている水芭蕉の群生地、そんな感じ。川上さんの文章が静寂に満ちているのと反対に、小池さんの文章は様々な音がきこえるような気がした。鳥の声、風の音、水の音などなど。
どちらも時間を忘れて眺めていたい風景。 そんな風景を見るために本を読むのではないかと思う、今日この頃。
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