TOI,TOI,TOI!


2005年02月07日(月) シェヘラザーデ

金曜に学校のオーケストラの本番が終わった。
私は、コンミス。リムスキーコルサコフ「シェへラザーデ」のソロヴァイオリンを弾いた。

「千一夜物語」又は「アラビアンナイト」と言えばよく知られていると思うが、シンドバッドやアリババ等の単品としてしか知らない人も多いと思う。
だが、本来の千一夜物語は大人向きに書かれたえらく壮大なものらしい。
大筋はこうだ。

過去が原因で女を信じられなくなったアラブの王がいた。
この王様はある大臣に女を探させ、その女と寝てそして殺す、ということを毎晩繰り返していた。
その大臣はとうとう娘シェヘラザーデをも王の元に送る羽目になった。ところがこのシェヘラザーデ、面白い話をすることによって生き延びる。つまり、夜が明けると彼女は話すのをやめるのだが、王は話の続きを聞くために次の日の夜まで彼女を生かしておく。「なんて面白いんだ。お前の話は!だが明日こそは話を終わりまで聞かせろ!」
こうして彼女は、千一夜もの間生き延びたのでした・・・☆

リムスキーコルサコフのこの作品は、ハープの伴奏と共に幾度となくたった一人で登場するソロヴァイオリンが、王を物語で夢中にさせたシェヘラザーデを現している。

エファというとても親しい友人がいるのだけれど、彼女はわざわざ本屋で千一夜物語、ドイツ語新訳原作完全版みたいなものを買ってきて見せてくれた。分厚い高そうな大人の本だった。子供用の本だと最後に王は改心してめでたしめでたしとなるが、エファの本によって、原作ではこれ以後どうなったのかは書かれていないことが分かった。
そして、シェーラザーデがどのような口調で語りかけていたか知ったので、自然とシェーラーデ像のイメージが固まった。

その次の日はもうゲネプロと本番だった。
ゲネプロでは前日とかなり違うように弾いた。シェーラザーデのイメージが固まったから。ゲネプロは面白いようにうまくいった。
本番では満員の客の前での緊張も少しあったが、イメージがあったおかげでそれを存分に表現することを楽しんだ。

客にも、大いに受けたのでうれしかった。学校のたくさんの友人と教授たちと、わざわざ足を運んでくれた一般のお客さんに感謝。楽しかった。


  
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