TOI,TOI,TOI!


2002年12月26日(木) マライケファミリーとのクリスマス2

こちらでは、親は子にプレゼントを用意し、
子も親にプレゼントをします。親も親同士、交換したりして、
これってすごくいいなあ。

マライケが、23日の日に町で買ってきたもの。
エスプレッソメーカー。メーカーという感じではなく、
古風なタイプのイタリア式のやつです。1杯分だけできる小さいもの。
ビアギットのうちにも年季の入ったやつがあったなあ。

すべては、お兄ちゃんの仕切り。これを買ってこいとマライケに命令したのもお兄ちゃん。お兄ちゃんはマライケが買ってきたそれの包みを開け、中身もばらばらに(いくつかの部分に分かれるので)していました。どうやらばらばらに包んで、一個づつ開けさせるみたいです。
「ひひっ」と嬉しそうなお兄ちゃん。鼻で笑うマライケ。

聖夜の夜、ツリーの下にたくさんのプレゼントが並んでいます。
このシーン、立ち会うのは初めてなのでちょっと感動。
食事が終わったあと、みんなでソファーでくつろぎながら、一個開けては感想をみんなで話し、また一個、と包みを開けていきます。

ちなみに、マライケは「クリスマスに欲しいものリスト」を前もって両親に渡してあるっていう、いいんだか悪いんだかわかんない子供。夏にもう渡してある、と言って自分でも笑ってた。
それを見せてもらったら、本のタイトルがずらっと並び、CDが1枚。

ほんっとうに、本が好きなマライケさん。

夏からずっと欲しかった本っていうだけあって、もらった瞬間を見てたら、こっちまで嬉しかった。心の底からの喜びが、ぱあっと顔に広がっていった。私がジ―っと見てたのに気付いて、照れたように「だって本当にこれ夏から欲しかったんだもん」とか言って。知ってるよ!聞いた。何度も。

両親へのプレゼントは、まずお母さんが開けたのは、ろ過する部分。ちっちゃいじょうごみたいなもの。なんだこれ?親2人して、いろいろ想像を張り巡らして、ああじゃないかこうじゃないかと聞くけど、子供2人は何を聞かれても答えず、含み笑い。
こりゃ、大成功だね。兄ちゃん。

次は、パッケージの袋、のみ。イタリア語でメーカー名が書いてあるので、それがヒントになってまた盛り上がる。


さて、教会に行かなければいけない時間。また続きは帰ってから。

教会で、まず合唱団と私達で、プローべ。
お父さんのリードぶりは、なかなかすごかった。
オルガンも弾くし、大忙しのパワフルお父さん。

そしてすぐ本番。22時の長い長い鐘が鳴り終わった瞬間に、まず1曲目。
曲は、たくさんあったんだけど、ヴァイナハツオラトリオ(クリスマスオラトリオ)からの数曲、聖しこの夜、など。
聖歌の伴奏はオルガンのみ。私の隣にいた合唱のアルトの人が聖書を見せてくれたので、私も一緒に歌った。

長いお説教も終わり、最後の私達だけの合奏。
曲名は、うかつにも曲名を聞き忘れた。バッハだと思う。きれいな曲だった。
オーボエのお兄さんは、プローべでは封印していたらしい、かなりすごい即興を聞かせてくれた。そのあと、お父さんは、その曲の調性から即興のカデンツでEdurにつなげてくれて、Edurのコードがなった瞬間に、私にバトンタッチ。

普段のミサでは最後まで聞かずにみんな帰り始めてしまうんだけど、今日は最後までたくさんの人が聞いててくれました。驚き!と、お母さんからの報告。盛大な拍手ももらいました。


家に帰り、プレゼント交換の続きで、マライケは更に本をもらい、CDももらってうれしそう。
突然、「これはノブコに」とお母さん。

一つは、『ノブコのクリスマスのお話』という題名の、彼女が書いてくれたもの。日記のように、この二日間のことが書いてあって、ところどころ虫食い状態になっている。そこにあてはまる単語を埋めましょう、ドイツ語の勉強にね、と。

ドイツ人のプレゼントって、実用的なものが多いなあと思っていたけど、これは正に私が今一番必要なもの、語学力。

もうひとつは、ろうそくスタンド。小さいガラスのもの、3つ。
こっちの人ってろうそくが好きだなあと思っていたけど、それは夜が長いからだそうです。夏が日が長い変わりに、冬の日はとっても短い。
だから、ろうそくをつけるの、と。なるほど。

―――――

25日は、ジュゼッペの寮で、パーティ。寮の住民達による、すごい料理が並んでいて、お腹いっぱい。そのあとは、ピンポンしたり、映画を見たりしてたんだけど、なんと、メリーポピンズをイタリア語で見た!たまにカタリ―ナが通訳してくれて。言葉は分からないのに、十分楽しめた!あれ、私初めて見たんですけど。あんなにいいとは。日本語で見たい。


  
 目次へ