逗子発・おさんぽ日和
  だぴょん 

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 サーカス?ライブ?『ビーシャ・ビーシャ』

お友達3人と一緒に赤坂ACTシアターの最終公演『ビーシャ・ビーシャ(VILLA VILLA)』に出かけた。出かけていく前の予備知識は「どうやら濡れるらしい」ということと「宙を舞う役者さんに連れ去られるらしい」という非常にあいまいなもの。そしてその実態は「サーカスとライブとパフォーマンスとパントマイムを足していくつかで割ったようなもの」で、チラシに書いてある通り「見なきゃ絶対わかんない!」ものだった。

まずACTシアターの舞台部分に作られたスペースに詰め込まれるオールスタンディングの観客。友人の顔もわからないような暗がりでこれから何が起こるのかもわからず、私はこの時点でお化け屋敷放りこまれたような恐怖と戦い、ひとりぎゃーぎゃーと騒ぐ。そしていつのまにか薄明かりで照らされた天上(紙で出来ている)が波打ち出し、そこに影絵のようにするすると動く人影が現れる。天井はカラフルな照明に照らされステンドグラスのようにも万華鏡のようにも見え、しばし見入ってしまう。すると天上を突き抜けて上から吊るされた男性がぐわっと登場し、下にいた女性を捕まえてそのまま二人で昇天・・・。
そんな感じで幕が開く『ビーシャ・ビーシャ』。その後の1時間強のステージはもうどう表現してよいのか。

基本パフォーマンスは“フライング”。天上からワイヤーで吊るされた役者さん達が宙を舞ったり、壁を駆け回ったり、何人かでもつれたままクルクルと回転しながら空中遊泳したり。そしてそんなパフォーマンスをしている役者さんの上に天上から水を降らせるものだから、その方たちが動く度に下で見ている観客にも水がかかって濡れるのだ。
下では気づくと濡れたままの役者さんがふと隣にいてちょっかいを出してきたり(私は首からかけていたペットボトルをひったくられそうになり、更にはスカートをまくられかけた。友人は男性の役者さんの目にとまり、耳をはぐはぐと長いこと噛まれていた)、濡れたまま抱きついてきたり、運がよければ?宙を舞うパートナーに選ばれたりもする。

そんな観客参加型のパフォーマンス。スポーツの応援で使うようなホーン楽器やドラムを使っての演奏時には、みんなで飛んで跳ねてのライブハウス状態。何が堪えたっていい年&運動不足の私にはこのジャンプが一番疲れたのだった。しかも床は水溜りの上、ぐしゃぐしゃになった紙とか天上から降ってきた風船とか丸いボールとかいろいろ落ちていて足元おぼつかないし(^^;

そんな訳で「どうせ足元はもうどろどろだし」と最後は降りしきる水の中に突入し、水浴びをして終了。終わった後はお風呂やプールから出たあとのようなぽわ〜んとした疲れでいっぱいになった。
よくわからなかったけれどとにかく不思議な今までに体験したことのないエンターテイメントであったことは確かで、面白い経験だった!

面白い経験といえば、この公演を最後に解体されてしまうACTシアター内はメッセージボード化していて(笑)、床でも壁でもクーラー本体でもどこでも自由にマジックで書き込みOKとなっていた。当然私達もご機嫌に絵やらメッセージやらを残してきた。もとはと言えば劇団四季のミュージカル劇場だったこの劇場、まさかその床に落書きをすることになるとは思いもよらなかったよ。

もしこれから『ビーシャ・ビーシャ』に行く方がいたら、ちゃんと更衣室やロッカーがあるので着替え持参の上、思いっきりびしゃびしゃになるほうが楽しめます。一番びしゃびしゃになるのは濡れた紙などがまとわりつく足元なので、どうでもよいサンダルと短パンとかの方がよいですよ。ロングスカートやジーンズだとへばりついた紙くずで後が悲惨なことになりますから。

−−−過去の今日のこと−−−
2001年08月06日(月) 続外食天国 【べったこ亭】

2003年08月06日(水)

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