| 2008年02月26日(火) |
カウントダウンにはもう遅い |
あと、二日。ソーマの発売日と、サーガの六周年。 いろんなことがいっしょくた。
こんばんわ、どうなることでしょう?もえぎです。 考えれば考えるほど楽しみになってきます。 けれど、楽しみが深まるのと一緒に、ずんずん不安も増してゆきます。 あまりにもぐらぐらするので、少し動いてみました。 体験版をしてきました。 ほんの数分だけですので、たいした感想にはなりません。 なにせすぐ側にあるにしむらきょうたろうサスペンスがうるさくて。音楽聴こえやしない。 その上、試遊台のDS十字キーの左が壊れていやがりました。 キエー。 なので、ほんの数分(物理的な問題) にしむらきょうたろうサスペンスのせいで音楽は聴こえませんし、十字キーの以下略。 それでも、少しだけやってみた感想はというと。
なにか…どきどきしました。 なにかこう…むやみに、どきどきしました……。
それでも不安は晴れません。 ここ数日わたしがネガティブ周期に入っている所為もありましょうが。 凹んでいる間は日記書くまいと思うのですけれどね。こたびはつい。 心臓だけが重たく、色んな不安が流れ込んで、床にごつり、と落ちていきそう。 こんな状態ですけれど、数々の問題たちに、きっちり向き合おうとしたのですよ。
・操作性は大丈夫かな? →ユーザーが楽しむことを第一に考えてくださってる
・音楽は? →光田さんに不安ってどういう料簡だこのやろう
・シナリオは? →監督のお名前が分かっていてそう言うのならお前ちょっと体育館裏来い
・音楽とシナリオが解離しているやもしれない →相互補完(むしろ融合?)みたいに話していらしたでしょう。お分かりです
・ポリゴンが粗かったりは? →体験版で初めてズーム機能あるのを知って、アップでもあまりに滑らかで驚いたばかり
・もう、あんな目には、遭わない? →…………
不安要素を探そうとして。すぐさまそれが打ち消されて。 敢えて言うなら、不安要素のないことが不安です。 爪痕がですね。えぐすぎて。こわくてこわくて仕方がないのです。 信じたくても恐ろしい。
と、いうわけで話の流れをぶち壊しますが何の脈絡もなく大河(去年)小話です。 や。早い段階で書いていたのですが、すっかりアップするタイミングを逸しまして。 このままネガティブに幕を閉める日記も嫌ですし、いい機会だと勝手に決めました。 では以下にこそりと置いておきます。いつものように反転です。 時間はタイトルにある通り。大河話数で言うと、最終回の後ですね。 例によって例のごとく、わたしはちいちゃい若君が大好きです。
『第四回川中島終了・帰城後』
わいわいがやがや。歴史にその名を残す、世紀の大激戦を終えて、越後の龍は軍勢を率いて春日山へと戻りました。まだ戦の興奮も冷めやらず、あちこちで戦後処理が行われている真っ最中です。傷の手当ても荷駄の整理も、残った軍兵の確認や、恩賞の授与など、なすべきことは山積みです。 けれど、ひとまず。戦い終わって、おうちに帰ったわけでございます。なれば、後詰として春日山を任されていた義兄に直接会って、報告の一つや二つしたって良いわけです。まあ他に目的もあったりしますが、この際、軍神さまの後ろに控えている直江のおとうさまも宇佐美さんも敢えて何も言いませんでした。 城内をずんずんと歩くうち、前から政景おとうさまが出迎えました。
「御屋形さま。戦捷、お喜び申し上げます」 「政景。留守居、大儀であった」 「はっ」 「ときに、姉上はいずこ」 「ここに」 くるりと視線を周囲にめぐらせかけた軍神の前に、さやさやと衣擦れの音を立てながら、桃姫さまが現れました。勿論、すぐ側には、ちいちゃい若君さまを伴っておいでです。 「無事でなによりでした」 「おじうえ、おかえりなさいませ」 ちょこりと頭を下げる幼な子のさまに、戦帰りでぴりぴりしているはずの、場の空気がなごみました。軍神さまは軽く身を屈めると、甥っ子の顔を覗き込みます。敵大将の本陣へ単騎駆けをかました人物と同一とはとても思われない、穏やかな表情でした。 「卯松。手習いや、神仏への祈りを、怠ってはおらぬな?」 「はい。ははうえとともに、びしゃもんどうで、おじうえのごぶじを、おいのりしておりました」 幼いながらもしっかりとした口調で答える子供の言葉に、一瞬一同の顔が凍りつきました。いえ、厳密に言うと、凍りついたのは直江のおとうさまと軍神さまだけでした。坂戸のご夫婦は微塵も動じておりませんし、宇佐美さんは宇佐美さんで『あー…』と、何やら一人納得したような顔でいらっしゃるだけです。とうの幼な子は、何がいけないことなのかをちっとも分かっていません。 こくりと小首を傾げて見上げてくる甥っ子の視線を受け止めたまま、軍神さまは声を絞り出します。 「…………姉上」 「どうしました、政虎」 「姉上も、毘沙門堂に入られたのですか?」 「ええ。入らないことには、祈ることもできませんでしょう?」 「……あそこが、女人禁制なのは、ご存知のはず」 「ええ、知っておりますよ」 「ならば、何故!」 「卯松が一人で入りづらいようだったので、付き添いました。何か文句がありますか?」 桃姫さまは嫣然と微笑まれます。つい軍神さまがたじろいでしまうほど、無敵の微笑でした。姫さまはすう、と腰を落として膝をつかれますと、若君さまに寄り添うようにします。その側には政景おとうさまも立っておられるため、何とも仲睦まじい、親子の光景がそこにはありました。 しかしこのままなごやかアットホームな雰囲気にのまれて、全てをうやむやにしてしまうには、軍神さまにとって毘沙門堂は重要すぎる場所でした。どうにか譴責すべく、再び口を開きます。 「姉上!かの堂は毘沙門天のおわす堂、軍兵の誓いなども行われます。さように軽んじられては…!」 「そうですか。文句がありますか」 淡々とした音吐で軍神さまの批難を受け止めると、桃姫さまはふいに、すらりと立ち上がられ、若君さまのちいさな手を握りました。そうしてにっこり、政景おとうさまへ微笑みます。 「殿。戦も終わりましたゆえ、後詰はそろそろ引き上げを。はよう、坂戸へ帰りましょう」 「うむ。我らが城を長くあけておくわけにもいかぬしな」 「さあ卯松、叔父上にお別れのご挨拶をなさい」 「はい、ははうえ。おじうえ、おいとまつかまつります」 「え。いや、さよう早急に帰らずとも…わしまだろくに卯松と話して……」 「では」 「御免」 「あいや待たれよ!」 ぽんぽんと、まるで予め打ち合わせてあったように会話を進めると、政景おとうさまはご令息のあいている方の手を握ります。両手を両親に繋いで貰えて、若君さまはぱあ、と花咲くようににっこりしました。 このように、文句があるならさっさと帰らせて頂きますと、光速で帰り支度に入り始めた上田長尾一家に、おいてけぼりくらいそうな軍神さま。物凄いテンポで話が進みつつあったのを、琵琶島の主がぴしゃりと制止します。常に温厚な面持ちの宇佐美さんから、柔らかくも鋭く話の腰を折られ、踵を返しかけたご夫婦が振り返ります。ついでに『引きとめよ!!』と叫びかねない様子の軍神さまも、若干泣きそうな顔で、振り返ります。 上杉の軍師は、軍師という言葉からは想像もつかない、好々爺そのものの表情で、微笑みます。 「桃姫さま。申し上げるのが遅うなりましたが、実は、卯松殿に戦の土産がございます」 「まあ」 「良かったのう、卯松」 「はい!」 「つきましては、今しばらく、春日山城にてご逗留在をお願い致します」 「それは、喜んで」 「いかなる土産でありましょうな」 「――と、直江どのが」 「え!!わし!?」 突然に話をふられ、あたおたし始める直江のおとうさまをよそに、滞在決定の上田長尾一家は、にこやかなご様子です。直江のおとうさまは救いを求めるように、軍神さまや宇佐美さんに目をやりますが、両者ともに、滞在が長引いたことを良かった良かったと視線を交わすばかりで役に立ちません。若君さまに到っては、きらきらとした純粋な眼差しで見上げてくる始末。この状況で、『実は口先だけで土産はありません』とは到底言えません。 結局、窮した直江のおとうさまは、上田長尾のご一家が春日山に滞在中、ずっとこたびの戦のお話を、若君さまにしてさしあげることとなりましたが。それは『世紀の一戦土産話』ということで、幼な子からたいそう喜ばれたとのことです。 めでたしめでたし?
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