日記

2006年09月09日(土) 其は二つの花言葉



へにゃーってなった時は、物凄く良いものを見るというのも良い手段です。
逆にヘタレさを思い知らされ凹んだりもしますが、それさえ凌駕する素晴らしいものを。


こんばんわ、そういうわけでテレビ版攻殻を観直しています。もえぎです。
や。ここ最近、ラブロマンスラブロマンス言いまくっていたので。つい。
本家本元ラブロマンスである、『未完成ラブロマンスの真相』を堪能していたのです。
もうわたしあのお話好きすぎて好きすぎて最初観たときのたうち回りました。
いやごめんなさい。正直に申し上げますと。
のたうち回ることすらできずノックアウトされてました。
ベッドの上でぴくぴくしつつ伸びてました。素敵すぎてときめきK.O.
久し振りに再生してみたら、わざわざその話数にテープ巻き戻ってました。
きっとすぐさまいつでも観られるようにと自分への配慮だったのでしょう。
自分のことだけに、その気持ちは痛いほどよく分かります。
ずるい。脚本の櫻井さんずるいです。このラブロマンチストめ!大好き!
わたしが攻殻にすとんとなじむことができたのは、ひとえに櫻井さんのお陰でしょう。
だってこの方の脚本、書かれるお話、どれもこれも素敵すぎるのです。
展開とか台詞回しとかがいちいち好みにクリティカルヒットするのです。
他の脚本家さんから任されてた要素が『機械とか女の子』ってどういうこと。
わたしをときめき殺しそうなお話ばっかりなのです。
もしI.G.さんから、
『よしきベスト』みたいな櫻井さん脚本話だけ集めたDVDが出ようものなら。
ファーストがびびりそうな鬼気迫る形相でヘッドスラインディングな勢いで買うでしょう。
それくらい素敵なお話めじろおし。少なくともわたしの好みはど真ん中。
素晴らしいお話になごんでいます。

色々凹むことがあったりもするのですがラブロマンスで乗り切ろうとしています。
あたまわるいなりに、あたまわるいまま、生きていかなきゃですね…ふう。
ともあれ遅れまして申し訳ありませんでした。
拍手のお返事、させて頂きます!
最後らへんに駄文があるのは、まあ、ノリということでお願いします。


>七日
・23時のUさん
最初に申し上げるべきは、『エピ3クリアおめでとうございます!』
お祝いにあがろうとも思ったのですが、エピ3がエピ3だけに…めでたいのかどうなのか。
けれど、クリアされたのは素直にお喜び申し上げるべきですね。お疲れ様でした。
ケビシオ。わわ。わたしろくなこと書いていないと思うのですが。
でもクリアして。落ち着いた結果は、こうでした。やはりケビシオでした。
もったいないお言葉をありがとうございます。
今度はきっと、ケビシオからジュニシオへと流れてゆく過程を書ければと(笑)


>九日
・0時の方
いらっしゃいませ、荒野の辺境たる拙宅にようこそです。
おお。こんなところにもケビシオ好きさんがいらっしゃるのですね。
良かったです。マイナーなのはフェイエリィで慣れましたが(自分で書いてて切ないです)
やはり同志さんがいらっしゃるというのは、とても心強く、安心できます。
わたしはえらく怖がりなので、世間様でケビシオがどういう扱いなのかよく分かりません。
けれど。二人は二人で、幸福で、良いと思うのです。アホのささやかなおもいです。
お言葉ありがとうございます(ぺこり)ついついほんやりしてしまいました。





『神秘と追憶』(ケビシオ)

 二人で歩くふとした道沿いに何かを見つけ、一度瞳を大きくしばたたいて、今度はきょんと丸くして。それからにこりと、さも嬉しそうに常盤を細めるものだから。ついついつられて見やった先に、ささやかな花一輪があったりするから、またもついつい、彼も微笑んでしまう。

「好きなんだね」
「え?」
「花」
「あ…え、はい。可愛いガーベラだなと思って、つい」
「詳しいんだ。僕はそういうの疎いから、よく分からないけど」
「そんな。でも、花を嫌いな人って、いないでしょう?」
 だから誰もが花に心安らがせ、優しい気持ちにさせられるんですよ。そう言って、彼女は慈愛と呼んでもさしつかえのないだろう眼差しを、花に向けた。レンズ越しの双眸をかすめた、おぼろげな痛みが、シオン自身でさえ理由の分からないだろう感覚をケビンは手に取るように理解していた。だから彼は、相手に気付かれないようごく僅かに口元を皮肉っぽく歪める。
(確かに嫌いな人はいないかもしれない。でも。嘲る人はここにいたよ)
 シニカルなものは瞬き一つの間さえ存在しなくて。すぐさま穏やかな微笑に取って代わられる。
「そうだね。でも、君のほうがうんと可愛いよ」
 咄嗟のことに、目をぱちくりとして。予想もしていなかった言葉に相当驚いてしまったのだろう、すっかり硬直してしまったまま見上げてくるシオンの様子を、彼は実に楽しそうな様子で眺めていた。みるみるうちに言葉がしみこんで、徐々に顔を完熟林檎に染め上げてゆく過程を目の当たりにして、いたずらっ子のように微笑んでみせる。ちょっぴり身を屈めて、お互いの睫が触れ合うくらい近くに顔を寄せて、にっこりと。
「だって、『シオン』っていうのは、花の名前でもあるんだろう?」

 この後何とも見事においしそうな林檎になった彼女から、本当は詳しいじゃないですかなどと散々批難を浴びたりもしたが、そんな顔色に説得力があるわけもなく。ごめんごめんと笑いながらこめかみにひとつ落としたあるもので、全ては解決。
 真っ赤な顔で声を荒げても。途端にしゅんみりおとなしくなっても。どんな様子でいても。やはり彼の結論は揺るがない。


(君はどうして、こんなにもこんなにも可愛いんだろうね)
(全てが壊れて。砕け散ろうとも。二人がいれば、それでいい)


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