日記

2005年08月19日(金) ゆめかうつつかこはくのつやか



ゆっくり浮上しているような。それとも潜っているような。
またもっぺんケーキワンホール療法試して自分と向き合ってみましょうか(笑)


こんばんわ、えらいもんをみつけてしまいました。もえぎです。
何やら今日はやたらと元気で、ちゃんとご飯を食べている所為でしょうか。
ともあれ燃費のよいことです。うとうとしたりしつつも、元気です!
そんなるらるらしたまま、バイトの休み時間に図書館に行ってみました。
バイト先から徒歩数分のとても近いところにあるのです。
そこで何を探すでもなく、ふらふらなごんでおりました。
いつものくせで、ついついエーリッヒおじさんの全集の前まで行って眺めて。
子供むけ外国文学、作者のなまえ順、『け』の前で。
エーリッヒおじさんのおとなりくらいにあった本に、ふと目がとまりました。
わたしは読書量そんなに多くないと思うので、当然沢山知らない本があります。
どういうわけだかひきつけられた本も、そんな一冊でした。
背表紙に記された題名は『ふつうのおひめさま』。
ひらがなで書かれたそんな名前がとても可愛らしくて、ついくすりとしてしまって。
思わず手を伸ばすと作者さんの名前を確かめます。
やっぱり知らない方で。どこの国の方かなあ?と本の最後らへんを開いてみます。
けれど作者紹介なんかはちっとも載っていなくって。
借りようかなあ、どうしようかなあ、と思いつつぱたりと閉じて。少し悩んで。
自分の言葉でお話を書くときは、あまり物語を読まないようにしているのです。
そうでないと、読んだお話に文体を引きずられてしまうので。危険なのです。
で。わたしは現在オンリー用新刊の最終調整中。
やはり借りないほうが賢明かと、本棚に戻そうとします。
そのときふとなにげなく目を遣った裏表紙。



よりそいあって、うっすら微笑みをかわすおとこのことおんなのこ。
ふたりを飾るのは百合や薔薇といった豪奢な花々ではなくて。
野原や森に慎ましく咲いているであろう控えめなハーブ。
そして何より。わたしを射抜いたように貫いたのはそのことば。
ふたりを守るように綴られた一筋のもの。
『ラベンダーは青い、ローズマリーはみどり
もしも ぼくが王さまなら きみは女王さま』



一瞬くらありと目眩を起こすかと思ってしまいました(笑)
それくらい、反則だー!!と叫びそうなくらいど真ん中してやられました。
ええ。勿論、即借りに行きましたとも。そして読破しましたとも(笑)
内容は、おっそろしく好みでした…文体も、表現も、素晴らしく……!
ただ少し怖くもなりました。
今回のフェイエリィ本を書き始める前にこれを読んでいたら危なかったはずです。
それほどわたしの目指すものにとても近く、嬉しく、快かった。

読み始めてすぐ、イギリスっぽいなーと思っていたらやっぱりイギリスの方でした。
わたしがイギリス文学と相性が良いだなんて珍しい話です。
どうも肌が合わないらしくって、わたしポッターさんも駄目でしたから。
指輪物語はいっそ意地で読みましたが。シルマリルも。
イギリスっぽくない…とは言えません、やっぱりイギリス的です。
けれどそれが、わたしの苦手とする風なものではなかったのです。
文体も世界観も作者さんの眼差しも、とてもやさしく、やわらかい。うれしい。
これを機に、マザーグースいっぺんきちんと読んだ方が良いなあと思いました。
わたしをズギャンと射抜いた例のことばもマザーグースだそうですし。
ハンプティ・ダンプティはかべのうえですし(笑)
ただ、マザーグースは原文でこそ味わいのでるものなのですよね?
韻とか言葉遊びとか、意味のない言葉の響きとか。
訳者さんはさぞかし大変なのでしょうね……。
ミヒャエルおじさんの『魔法のカクテル』の、
アコーディオン言葉翻訳もさぞかし大変だろうなと思いましたが。
ともあれ。訳者さんに敬意を払いつつ、一度くらい読むべきなのでしょう。
食べず嫌いはいけません。さて、どんなのがあるでしょうか…また探さないと。

勿論、新刊作成がきちんと終わってからですけれどね(笑)
そしたら、この本については、もっとじっくり抱き締めて、考えてみたいです。



 < 過去  INDEX  未来 >


もえぎ [HOMEPAGE]