日記

2005年02月11日(金) プレゼントひとつ手にお誕生日おめでとう



おめでとう。おめでとう。ありがとう。
お祝いの品にもならないかもしれない。でもわたしからの、贈り物ひとつ。


お誕生日おめでとう。
あなたがいてくれて、あなたに会えて、ほんとうにうれしい。
いてくれて。巡り合ってくれて。ありがとう。
喉も枯れよと叫ぶのではなく、ただひそやかにそうおもいます。
七度目のお誕生日、おめでとうございます。ゼノギアス。

今日は一日あなたのことだけを考えていたかった。
けれど、どうしても出かけなければならなくなってしまって。
仕方がないので、朝のうちにケーキを焼いてしまおうと思ったのですよ。
もちろんお祝いのケーキ。
お誕生日に、あまいケーキがないだなんて、お誕生日とは言えません。
レシピはこりもせずにハニー・スポンジケーキ。
準備をしているうちに、ちくりと心臓が痛んだのは忘れるようにして。
半年以上前に放たれた二つ目の叙事詩。
そのお祝いにも、わたしは同じレシピを手に取りました。
お菓子は、作っているそのときの気持ちが反映されてしまうもの。
あの日わたしが焼いたケーキは、なんの味もしませんでした。
思い出さないようにしながら準備をしていると、ふと気付きました。
小麦粉とコーンスターチが足りないということ。
いつもなら、じゃあもういいやって、三角巾をほどいてお菓子作りを投げ出すはず。
今朝、わたしはいそいそと身支度を整えると、自転車に飛び乗りました。
つくらなくてはいけないものでしたから。自然と、そうしました。
お天気はよく。陽射しはぬくく。けれどもすぐに曇るとちいさなあられをばらまいて。
ともあれわたしは。朝のうち。ケーキを焼き上げました。
おそるおそる、小さく切り取って、口にしてみました。
かなしい味がしました。

こないだ久し振りにプレイしましたよ。ふと見たい場面があったので。
セーブデータあるかなあとメモカを見てみるとばっちりあって。
十五ブロックまるまるあなたで埋め尽くしているので当然とも言えますが。
流石わたし。お気に入りイベントの前で、きちんとデータを置いている。
もちろんだいすきなだいすきなあのふたりに由来するイベントばっかり。
シーンを見て。どきどきして。懐かしくて。愛しくて。くすくすうれしく笑い声を上げました。
エレハイム、あなたはやっぱりなんて可愛いのでしょう!
『けどなあ!』『なによ!』って。
ああ。こんなに針も砂も時間を刻み続けたというのに。
わたしはまだあなたがたがだいすきです。

赤い未知数をおもうたび、わたしはこころよいよろこびに満たされます。
ありとあらゆるものを与えありとあらゆるものを奪った。
醜いものも美しいものもすべてを包み隠さずみせてくださった。
わたしはいまだに、あれほどよろこびに満ちた日々を他に知りません。
けれどこのところ。新たな叙事詩をおもうたび、わたしは奇妙な感覚に陥ります。
体中の血液が急に熱を失って、色は褪め、透明な蒼になってゆく。
赤いものの代わりに、液体になったビニールが流れるよう。
意識も、感覚も、おもいも、さめてゆく。諦めを宿した笑みのまま。
その子はもうわたしを要らないみたいですから――
そうでなければ、わたしが間違っていたみたいですから。
わたしが愛し、いとおしんできたものは、洞窟の影だったようです。
振り返りイデアに双眸を灼こうとしない愚か者なわたしが悪いのです。

でも今は。それも忘れて。ただ赤い未知数たるあなたのお誕生日をよろこびます。
今日くらいは、ずっとずっとあの素敵にしあわせで残酷なよろこびの日々をおもいます。
新しい音楽も手に入れたのですが、今日は聴きません。
いそいそと包みをやぶって早く聴こうとは、今日は思えません。
今日、わたしが耳にする音楽は、七年前の音楽だけ。
あまりのよろこびに、あの頃わたしは半年以上、それ以外の音楽を聴こうとしなかった。

言い始めればきりがない。枚挙に暇がないとはこれのこと。
いくらでも、いくらでも、おもいだすことも語ることも出来てしまいます。
わたしは多分、あの日、二度目の生を受けたのでしょうね。
因みに今は三度目の生ですけれど。
あの頃から、わたしは少しでもましな人間になれたでしょうか。
すこうしばかりは語彙も増えて、新たな知らない世界を喜べるようになりました。
七年という月日を考えた場合には、それは余りにささいでくだらないでしょうけれど。
わたしにとっては、意味のないことではないと、おもえるのです。

拙い拙いプレゼントは、それらを凝縮してみたもの。
七年でわたしはこんな風になりましたよという。
最後らへんは突貫工事で、ちょっと不安なのですが(笑)
こそこそちみちみ、なおしてゆこうと思います。
いっぺんにがあーっと読めたほうが良いかと思いまして、あとがき付けてません。
あとがき大好きっ子なわたしが書かなかったのですよ!あとがき書くの大好きですのに。
ここは我慢の子でした。こんなこと言ってるから成長してないのでしょうかわたし。

ともあれ。おめでとう。
あなたを形作った方々、そしてあなたの誕生日を今も喜ぶ方々に。
少しでもお祝いの気持ちを共有出来ますように、そして感謝出来ますようにと。
捧げたおはなし。一人でも良いので、楽しんでくださいますように。
お誕生日おめでとう。いてくれてありがとう。

今、あの色即是空の樹の下にかえれたならば、
いったいどんなお喋りが出来ることでしょうね。





>二日(今日が何日だか声を大にして言ってみなさいもえぎさん)
・15時の方
せっかくお言葉をくださいましたのに、返事がこんなに遅れてしまうだなんて…。
ひとえに管理人の怠慢です。申し訳ありませんでした。
『比翼の鳥』を。あの頼りない鳥を頼りにこちらにおいでくださったのですか?
ありがとうございます…あのお話は、いまだに読み返せないものの一つです。
無駄にはりきりすぎました(笑)恥ずかしくて直視が出来ずにいます。
でも、あの思い入れと勢いにはもうなかなか太刀打ちできそうにありません。


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