あまつばめの雑記
こんばんは。いらっしゃいませ。

2003年06月02日(月) 日本人

私も含め、多くの人が何の苦労もなく『日本人』と言うステータスを持っている。いや、持たされているというべきか。

ここで日本人というものを考えてみる。
いや、別にパプアニューギニア人でも、ウズベキスタン人でも、それはかまわないのだが、とりあえずは日本人だ。

日本人。
それは日本で生まれた人・・・・・・ではない。

私の中学生の同級生で山田くんという人がいる。
彼は日本人だ。
父も母も日本国籍を持ち、生まれてからほとんどを日本で過ごしている。
だが、彼の生まれたのはアメリカ、ニューヨークだ。
両親が都合によりニューヨークにいたときに生まれたそうだ。
そして、物心つく前に日本に戻ってきた。

彼は、まぎれもない日本人だ。


日本語を話せば日本人なのか?
いや、これも違う。
NOVAのCMではないが、話している言葉と外見は明らかに違っている場合だってある。
関西弁だろうと九州弁であろうと東北弁であろうと、どんな言葉を使っていても、インド人はインド人だし、オーストラリア人はオーストラリア人なのだ。

じゃあ、国籍か?
法律的にはそうだが、両親が違う国籍である場合、選択することができることもあるのだ。
法律が国によって違うので一概に言えないが、一定の年齢の時に選べると聞いている。
では、それまで、いったい何人だというんだろうか?

いったい何なんだ?
日本人というステータスは何なんだ?
方法さえあれば明日にでも変われるほど曖昧なものなのか?

○○人というのは、それまでの歴史を知り、文化を学び、自分であることを誇りに思える人ではないか?
声に出していってみよう。

「私は日本に生まれ、育って、文化を学び、歴史を知り、そのことを誇りに思える」

・・・だめだ、なおさら胸を張っていえなくなる。
いったい、日本人というのは何なのか?
形のないもので、よくわからない。


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