私が小学生の頃のはなし。
その頃から、シャープペンが一般的になりつつあった。 それまでは、みんな鉛筆一辺倒。 教室の中にも鉛筆削りがあって、家にも猫を模した手動の削り機があって、先の丸まった鉛筆をがりがり削っていました。
鉛筆というのは、いつまでも一定の太さでなく、使うほどに先が太くなっていきます。 良くは覚えていませんが、ノート1枚に2本くらい使っていました。 子供用の小さな筆箱に鉛筆は、5〜6本しか入りません。 その中に赤・青の鉛筆も入れていました。 だから、使えるのは3〜4本です。
授業中、ノートは3ページも使うと、先の太い鉛筆だけになって、とても見づらいものになってしまいます。 でも、席を立って削りに行くのは恥ずかしく、そのまま使います。 黒板に書かれている文字を丸写しでは、授業中に使い切ってしまうこともしばしば。 筆圧も強いので、先の細いものほど折ってしまい、二重線の文字をつくってしまう。
ただでさえ汚い私の字。 いっそう汚くなる様を見て、文字、いえ、鉛筆を使うことが大嫌いでした。 不器用な人が、練習をしない。 年重ねても上達するはずもなく、結果は必然。悪筆へとつながりました。
今ではパソコンのキーボードを叩くと、形定まった美しい文字が出てきます。 悪筆の私にはありがたく、簡単なものさえパソコンを起動してキーボードから打ち込んでいます。 鉛筆なんて無用の長物・・・・・・ですよね。 でも、私の筆箱には鉛筆が入っています。 年に数回も使えば良い、そんな状態ですが、常に入れています。
それは、手元に書くものがないとき、 「鉛筆貸して」 と懇願する人が多いから、笑いを取るために置いてあります。
うん、ほんと。 ただ、それだけのために。
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