スイカがある。 きれいな三角に切られたスイカ。 縁台で頬張りながら、種ごと食べる。 豪快で、美味しそうに見えた食べ方だった。
海老がある。 赤く色づいた殻に盛られた塩。 こげ眼のついた殻ごと、バリボリ食べる。 芳ばしさが漂って、よだれが落ちる食べ方だった。
川魚だ。 串に刺さって焚き火を囲む。 釣りたての魚を内蔵ごと食べる。 苦味としょっぱさが、忘れられない味になる。
子供のころ、食べるのが嫌な味があった。 苦かったり、辛かったり、臭かったり。 そんな味ほど、大人になると忘れられなくなる。 無くすことができなくなる。
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