<ピカソの時間> 画家というのは生きているうちに超一流となって稼ぐのは稀だ。 そんな稀な一人、ピカソの話だ。
レストランに入ると店主が紙とペンを持ってきた。 「すみませんが、1枚、絵を描いていただけないでしょうか?」 不躾な話だ。 「簡単な絵でいいですから」 ピカソはさらさらっと描く。 簡単に出来上がった絵をみて、店の主人が 「おいくらですか?」 とたずねると、ピカソは法外な値段を伝えた。 「5分くらいで描いたくせに・・・」 そういう店主にピカソはいた。
「私はこの絵を描くのに40年かかった」
こんばんは、あまつばめです。 通勤中、周りを見回してみると、真新しいものに包まれた人が多々います。 新社会人の皆さんでしょう。 ・・・私も一式新しい服と靴を身に付け、何食わぬ顔で立っていたら、同じように見えるでしょうか? 想像してみるものの、答えは私が出すものじゃない。とはいえ、そんな想像をしている時点で立派に『みえない』でしょうが。
<回り道の時間> 朝方の強い風で、桜は散ってしまい、加えて電車も遅れる始末。 それでも、ほんの3分、周りを見渡す余裕ができてよかったです。 こうやって深く呼吸をする暇さえなかったら・・・どうなのでしょう。 急ごうとも、のんびりしようとも、不意にできた時間はゆっくりと立ち止まってみるためです。 これから走り出すのか、ただゆっくりと休むのか。何をすべきかを考えるために・・・
いつもの道でなく、ちょっと遠回りして路地裏っぽい道から通勤してみると、それも案外おもしろいもの。 風に飛んだバケツや倒れて土撒く植木鉢。伸びするネコは幸せそうだった。 倍の時間を歩いてたどり着いた職場で、「まあ、今週くらいは大丈夫だな」とつぶやいていた。誰へというわけもなく。
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