| 2004年12月09日(木) |
個人的に進めたい一冊 |
『固体電子論入門〜半導体物理の基礎』 志村史夫著 丸善
専門書なので、その道に進む必要がないなら読まなくても良いとは思う。 でも、たとえが面白いのでちょっと紹介。
通常、こういう専門書に出てくる図柄というのは、その分野に関係ある図しか出てこないと思うが、これはちょっと違う。
例えば、盤面いっぱいに駒が並べられた将棋盤を模して、『絶縁体中の電子』について説明したり…。 (まあ、その絵は本来ならあり得ない状態である。二歩だし。:そういう問題でもないけど) ゴルフのカップの位置を交換する絵を使って『電子−正孔対の再結合』について説明したり。 (実は毎日別の場所に穴が作られているらしい。繰りぬいた土を使って前の埋めるらしいのだ)
とにかく、読む人に分かりやすく説明するためのたとえが面白い。
また、図も多く(ほぼ一ページに1つは図がある)分かりやすいので『興味がある、または卒論の研究分野』という人にはお勧めである。 基礎なので、初心者にはうってつけというわけだ。
ちなみに、定価2800円。
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