---□□草原で独り言□□---

2003年08月25日(月) 答え

昨日のコンクールの反省を三年と先生だけで話し合った。

三年はみんな悔しかった。
それが一番の気持ち。言葉にしなくても私達はわかりあった。
だけど、それを1・2年の前で言ってはならない。
・・・そんな風に思った。
だってそう言ってしまったら、気持ちよく引退できない気がして。

だから、三年はみんな暗黙の了解で、
「でも一ヶ月でよく頑張ったよね!」
そうやって、必死に自分達を納得させようとしていた。
「悔しい」・・・そんな言葉を、誰かの前でいったとたんに
それが後悔に変わりそうで、こわかったから。

後悔を残して引退するなんて、私達は耐えられない。
高校生活の全てを捧げてきた部活。
そのフィナーレに、後悔の二文字を掲げるなんて、こわかった。

私達は必死に笑ってた。
自分の心にすくう悔しさが目に見えないように、笑ってた。
その笑顔で、誰かが「悔しい」なんて言い出すのを禁じてた。

そんなときに、先生が
「少しは落ち込めよ、せめて2・3日くらい」って言った。

私達はそれでも笑った。
「ええっ、これでも落ち込んでるんですよ〜」
おどけたようにいって、暗くならないように気をつけた。
にじむ涙を知らないフリをした。

「悔しくないの?」

「悔しいけど、それ言っちゃダメじゃないですか」

「そうか?俺はめっちゃくちゃ悔しいんだけど」

「私達だって悔しいですよ」

部長がせきをきったように、ついに、小さく叫んだ。
本音を口にしたその瞬間に、わたしたちは泣いた。

「悔しいと思えばいいじゃん、
 悔しいとおもわなきゃ、先へは進めないよ」

私達の涙はとまらない。
でも、自分達の正直な気持ちを口にして、
自分達自身で認めたとたんに、
何かもやもやとした中で、出口が見えた気がした。

「でも、先生、『悔しい』と『後悔』は・・・違うんですよ」

部長が言った。

きっとこれが私達の必死でしぼりだした答えだ。


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S.Soraka [MAIL]