夏休み最終日、私たち三年は最後のコンクールがあった。 金賞をとって、次の大会に進めたならば違ったけれど・・・ そして、今日で二年に部をひきつぐ日となってしまった。
今年は難易度の高い曲に挑戦をした。 金賞をとって次の大会に進みたいと本気で思ったからだった。
でも結果は銅賞だった。 しかも、散々な順位で。 第一の原因は、4パートあったメロディの重なりがずれたこと。 コンクールの場で、歌がずれるなんてこと有ってはならないし、有り得ない。 ましてや指揮者がいるのだから。 ずれるなんていうのは・・・楽譜を歌えないなんていうのは、 もう審査の対象外だ。
悔しかった。嫌だった。
どうして、間違いが起こってしまったのか。 それは、練習不足の一言だ。
練習を始めてみてわかったのは「今までの曲とはワケが違う」ということ。 発声の問題はもちろん、 まず、よっぽど譜読みができる人でないと、リズムが読めない。 それから、ハモる音が微妙な位置にある場面が多い。 あと、表現力が要求されること。 とにかく課題だらけだった。 楽譜が手に渡っても、 一体どこからどう手をつけて練習すればいいのか見当もつかなかった。 だから、避けてしまっていた。 練習を先延ばしにしてしまって、気付いたら日がなくなっていた。 これは、三年の責任だ。
そして、曲が未完成の状態であるにもかかわらず、 夏休みの練習にくるのは三年ばかりだった。 それでも部長はお盆中は休みをとった。 この期間ばかりは、家の事情でどうしようもないからだ。 先生はお盆中でも各自で自主練ができるように、テープをつくった。 なのに、お盆明けときたら、どうだろう。 本当に自主練をしたのだろうかと疑問をもつような具合。 実際私もそれほど練習できなかった。 一年、二年は一人だけでは戦力にならないような声だし、 その上練習の出席も努力しない。
私達も少し気が抜けていた部分があるのだと思う。 だけど、だけどね、ひとつだけ納得いかないものが、ある。 結果発表の後に、 「今年は銅、去年は金・・・はぁ、どれだけ去年の三年がすごいかがわかる」 って言ったね?二年生。 ちがうよ、それ。 「どれだけ、去年の二年にくらべて、今年の二年がヘタかわかる」 っての、あるんじゃないの? 去年のコンクールでは戦力が2・3年だったけど、 今年は3年しか戦力になってなかったでしょう? 今日大きな間違いしたのも、2年の子だったよね?
部活全体として、今回のコンクール、どれだけ頑張れただろう? 必死だったのは三年だけじゃない?
そんな風な言い訳みたいな、愚痴みたいな嫌な言葉が胸に放置されてる。 本当は、 「いや、でも他の高校は、別の場でつかった曲を使い回しして出場してるのに 私達は新しい曲を一ヶ月で夏休み中だけで頑張ったんだ」 て、いい部分だけ心に思っていたいけど。 100パーセント満足がいかなかった今回だから、 何が悪かったかちゃんと考えなきゃ、たくさん成長できないから。 だから、胸の中の嫌な言葉もちゃんと聞いておこう? そして、きれいに整理していこう?
それができて、やっと次に進める気がするんだ。
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