原案帳#20(since 1973-) by会津里花
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2002年12月24日(火) 戸籍の性別訂正……困難な道のり 「希死感」

★1・困難な道のり
★2・『セクササイズ58』読後感
★3・希死感
★4・Harry Potter #2



★1・困難な道のり

東京新聞 12月22日(日) より

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性同一性障害

また性別訂正却下 東京家裁

 身体の性別に強い違和感を持つ性同一性障害のため、埼玉県川越市の埼玉医大で女性から男性への性別再指定手術(性転換手術)を受けた三十代の当事者が、戸籍の性別の訂正を申し立てたのに対し、東京家裁は二十一日までに却下した。

 医学界公認の性転換手術を受けながら、戸籍の性別訂正が認められなかったのは、関東地方の別の家裁による八月の審判に続き二件目。当事者は却下決定を不服として抗告した。東京家裁は、性別の生物学的側面のみに基づき「出生時は外性器のみならず染色体についても女性であったことが明らか」と指摘。戸籍法上、訂正の理由となる「錯誤」があったとはいえないと判断した。

 ただ、当事者側が主張した性別の精神的、社会的側面などには言及しておらず、この当事者は「審判官の面接調査もなかったし、ちゃんと審査してくれたのか」と反発している。

 性同一性障害の治療としての性転換手術は四年前、埼玉医大が日本精神神経学会の指針を基に開始した。この当事者を含む六人は昨年、「手術で体が変わっても、戸籍が変わらなければ、結婚も就職もできない」と、関東や東北各地の家裁に一斉に性別訂正を申し立てていた。東京都小金井市議会は九月、性同一性障害者の戸籍の性別訂正を可能にするよう求める意見書を可決している。


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当事者の多くが、このニュースにショックを受けているようです。
諦めの雰囲気すらあります。

やっぱり、きちんとした法整備を待たなければならないのでしょうか。

私の場合は……?
私自身は、性別訂正の必要を感じていません。
それは、他の多くの当事者の足を引っ張ることになるのでしょうか。

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★2・『セクササイズ58』読後感

なんと、著者である「杏野丈」こと針間克己先生のところの掲示板に
思いっきり感想書かせてもらいました。

本そのものに興味のある方、この行をクリックすると「amazon.co.jp」というところに飛びます♪
(杏野丈センセの個人的なリスト?になってるみたいだけど)


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[2902] 「セクササイズ58」読みましたよ〜♪ 投稿者:あいづ 投稿日:2002/12/24(Tue) 01:53

遅ればせながら、表題の本、通読できました。
針間先生のお人柄がよく出ていて、何度もバカウケ、大笑いさせてただきました。
もちろん、「前向き」な気持ちで♪

出版された1999年といえば、私が前年(1998年)に元パに対して「私は心が女だ」とカムアウトし、
それでも一緒に暮らしていけるかどうか試そうとした矢先(99年9〜12月)に
彼女に突然子どもを連れて逃げられ、
一人っきりで本当に辛い年末年始を過ごしたのでした。

あれは本当に惨めだったし、私の抑鬱感もピークに達していました。
(明かりもつけず、テレビもつけず、教会の年越しに出ることも拒否されて、
私は真っ暗でがらんとした3LDKのマンションのだだっ広い部屋の中で
除夜の鐘も聞こえず……だってその当時住んでいたマンションは
彼女の要望で彼女の実家の近く、かなり「田舎」にあったので、
たぶん近くに除夜の鐘を拍つお寺もなかったのでしょう……
それ以来、年越しをまともにやる気がしません。空しいもん)

あの時、この本を私が読んで、それを更に元パにも読んでもらえれば
(たぶん拒絶しただろうけど、根気良く奨めれば読んだかもしれない)
むしろ元パにとってまだ許せる範囲が見つかったかもしれないな、と
ふと思いました。
まあ、過去に「if」はつきものであり、また同時に空しいものなんですけれど。

今では、私は「途中まででも『男性』として生きる体験ができてよかった」と思っています。
その最大の協力者であった元パに、感謝したいです。

もちろん、今は徐々に女性としての自分を自分でもしっかり受け入れ、
安全感のある状態で生きられるようになりつつありますけれど。
……って、こう書くと「オマエはMtFかFtMか?」と言われるかも?

まあ、いろんな人がいて、私は私のケースで、
ちょっと変わってるかな、ということで。

(お願いだから私に対して「結婚相手に逃げられるような男のクズ」みたいな誹謗中傷は
やめてくださいね。
ま、最近は私、そういうことを言う人に対しては
「弱虫!」
という言葉を投げつけようと思っていますけど。
男・女以前に人間として料簡が狭すぎると思う。
こううい生き方をしている私だっているわけだし、
「そんなの(その人に固有の価値観で言えば)信じられない」という人だっているでしょう。
でも、価値観が違うからといって、私に攻撃をしかけないでほしいです)

実は今、熱があるので、なんかだいぶ荒れそうなこと書いてる?

でも、正直、針間先生の本を読んで、
私が無理やり「男を演じていた頃」、
いろいろと男性になるためにアホな努力してたんだなあ、と思ったもん。
苦笑とともに針間先生の患者さんたちに(一部ですけど)共感できる自分に、
精神的な余裕ができてきてよかったと思います。

私はあいにく、距離の問題とかで針間先生の患者になることはできないし、
ならないほうが貴重な人間関係を維持できるような気がするので、
私自身の精神療法については、地元の心療内科医とカウンセラーさんに
信頼をもって受診しています。
(先生自身よりはカウンセラーさんにだけど)感謝していますよ♪

なにわともあれ、杏野丈先生、針間先生によろしくお伝えください。
私、針間先生、杏野丈先生の語り口、大好きです。

長文になってすみません。
ではでは

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途中、みっともない言い訳しているところがあるけれど、
杏野丈、じゃなくて案の定、噛み付いてきた人がいました。
その人と議論ができてよかったな、と思いました。

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★3・希死感(←注:造語です)

あうう、やだー。

昔のライブの音をちょこっと編集したら、
なぜかものすごく死にたい気がしてきちゃったよー。

って書いたら、その思いが逆にものすごくばからしいのに気がついた。

『希死感』。
「既見感(=デジャヴュ)」の発音に引っ掛けて、こんな言葉を作りたくなるような、
そんな心境です。

音楽をやってた私は、とても輝いて素晴らしい、かっこいい人間だった。
それを認めなかったのは、私が父からかけられた呪縛によって
自分のやっていることを正当に評価することを決して許さなかったからだ。

音楽続けることができたら、私は男のままで生きていてもよかった。
音楽ではなく、女にふらふらしたから、私は音楽を捨ててしまった。
そうか。
私の正妻は音楽であって、人間では決してその代わりはできなかったんだ。

どうしよう。
元パに過剰な要求を突きつけてしまったんだ、私は。
「音楽の代わりになれ」と。
かわいそうなことをした。

……と、まだうわごとの続きかよ。
熱は下がってきたんだけど。
気持ちがささくれる、メリークリスマスでした。

ああ、こんなんだったら、彼にもっともっと、
他のことをすっかり忘れてしまうくらい、
抱きしめてもらえばよかった。
って、もう遅いんだけどさ。

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★4・Harry Potter #2

原案帳メールより:

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From: "章香(あやか)"jackie-matthews@ezweb.ne.jp
To: ayaka@jackies.jp
Sent: Tuesday, December 24, 2002 7:19 PM
Subject: 原案帳:Harry Potter2



今、突然思い立って『ハリー・ポッターと秘密の部屋』を、字幕版で観ています。
途中からだけど、あと一度上映するので、それまでの間、イングランドの英語に慣れておきましょう。
あんまりカチカチやってると、音というより光が邪魔っぽいと思うので、このへんで。

本音:一人きりで観るのは、ちと寂しいな……


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From: "章香(あやか)"jackie-matthews@ezweb.ne.jp
To: ayaka@jackies.jp
Sent: Tuesday, December 24, 2002 7:41 PM
Subject: 原案帳:Harry Potter2〜その2


そういえば、この映画、3時間もあるんだよね(-.-;)
今19:36、上映の最終回は8時から……

その間に一眠りできちゃうよ(^_^;
4時間の時間潰し。
んまあ、なんて贅沢ですこと!
をほほほ……f^_^;


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From: "章香(あやか)"jackie-matthews@ezweb.ne.jp
To: ayaka@jackies.jp
Sent: Tuesday, December 24, 2002 8:08 PM
Subject: メモ


ディカプリオの主演作。
『至福のとき』香港映画?
でも、これも観たいな……

怖い映画は、今はいや。


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