原案帳#20(since 1973-) by会津里花
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2001年11月25日(日) 「特集・私のSEX」 他

★1・「特集・私のSEX」
★2・嬉しいメール
★3・自信〜先へ進めそうだ



★1・「特集・私のSEX」

あーあ、もうっ。
原稿用紙に20枚分くらいは書いたのに。
気に入らないからぜんぶ消しちゃった。
だって、長ったらしいんだもん。
まとめると、これだけ↓なのに:

今日は午前中から『YOUNG YOU』と『別冊YOUNG YOU』を読んでいる。

絵柄がどうのこうの(これが長かった(;_;))

岩館真理子の作品と再会して嬉しかった。

『別冊』で「特集・私のSEX」というのを組んでいて、それがとても面白かったし、共感できた。


もちろん、タイトルからもわかると思うけれど、いちばん書きたかったのは四つめので、
キム・ミョンガンという「性人類学者」(ってあんまり聞いたことない肩書きだけど今の時代はアリなのよね、きっと)のエッセイも入っている
ものだった。

とりあえず、男のセックスが「ペニス」中心で、「ヤリたい」「イク、出ル」をターゲットとして成立しているのが基本で、
女のセックスは行為と関係性中心で、決して自分の体がどうこうっていうのがターゲットにはなっていない、
ということを再確認できた。

でも、それ、一つ補足したい。かなり嫌〜な補足だけど。

生まれたときから心の性が、なんていう人がいるけれど、
「心の性」なんて内外性器が胎児の第何週だかまでは決まっていないのと同じで、
「生まれつき」はせいぜい素質があるくらいで、決まった「性自認」なんてないと思う。
むしろ、身体的な第二次性徴が心にフィードバックすることによって性自認が形成されていき、
一般的には体に合った性自認が成立するのだと思う。
そのフィードバック機構は、ちょうど心と体の中継地点ともいえる、
「視床下部」「脳下垂体」のところで機能しているのだろう。

それが、私なんかも含めて「捩(ねじ)れる」のは、
フィードバック機構を阻害する何らかの要因があるからだろう。
その要因は、もしかしたら内的要因(一方の性としての第二次性徴が弱すぎる、とか)だったり、
あるいは外的要因(母性や父性を著しく損なった家族環境、とか)だったりするのだろう。

私は、自分が「男として十分社会適応できるだけの体」を持っていたことを自覚している。
心については、だいぶ無理はあったけど、常に外界と心の中を「翻訳」しながらやっていくことで、
どうにかできていた。
かなりゆがんでいたと思うけど……

耐えられなくなったのは、
私のホルモンバランスが私を犯す
ことに対してだった。
そう感じてしまったのは、もしかしたら先天的な「体の感じ方」のせいかもしれないし、
子どもの頃に受けたらしい(?)性的虐待のせいかもしれない。
あるいはそれとも、少ーし危ういところはあったけれどなんとかもっていたのに、
それを決壊させたのは、けっきょくは結婚生活の崩壊だったのかもしれない。

書いてて、だんだんむなしくなってきた。
だって、これ、何度もおんなじこと書いてるのに。
これじゃまるで「ネタ」じゃん。

まだ読んでない作品、読んでしまおう。

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★2・嬉しいメール

最近知り合いになったある人から、かなり嬉しいメールをもらった。
許可などもらってないのでそのまま引用するのは避けるけど、
ひとことで言えば

何も言われなければフツウの女性だと思ってた!

という内容だった。

以前、自分でこんなことを書いていたのを思い出す。

パス、リードを考えるとき、いちばん最後にパスする相手は『自分』だろう

もしかしたら、確かにそのとおりかもしれない。

……それにしても、私はもしかしたら男だった頃と同じ過ちを繰り返そうとしているのかもしれない。

私は、(後から思い出すんだけど)実はけっこう「カッコイイ男」で、まわりの女の子たちからモテていたらしい。
そう言われてみれば、そういうフンイキがまわりにちらほらとあったかも……と思うのだけど、
もともと「男である」ということを自分で認めていなかったのだから、
「男として女の子にモテる」なんて、正直鬱陶しくて仕方なかったし、
たぶんそういう気持ちから、そういうフンイキを「気のせい」とか「なかったこと」にしていたみたいなのだ。
あと、私のことを「カッコイイ」とか言う相手に対しては、それでデレデレした顔をする私を見て
「ホラ、こいつバカだよー、真に受けてやがる」
とバカにするつもりだろう、とか思っていた。
(だって、いちおう誉め言葉だというのはわかっていたから
誉められたら喜んでやらなくちゃいけない、とかおかしな捉え方はするのだけれど、
どう喜んだらいいのかわからず、中途半端にデレデレした顔するしかなかったんだもん(/_;))


でもまあ、「男がわかる女」は、私がどこか「男ではない」のを見抜いていたようで、
私が憧れるようなタイプの女の子、というより女の「人」からは、私は相手にされていなかった。
私はそこだけはしっかり認識していて、
「やっぱり男としてはダメなんだ」
と思っていた。

ううーん、でも、別に、憧れる女性っていっても、付き合いたいとか思わなかったし。
強いて言えば、やっぱり「あんなふうになりたい」っていうのが正直な気持ちだったっけ……
しかも、そのすぐ裏側のあたりに、「でもオマエ(=自分)、どうせ体は男じゃん」とかいう皮肉たっぷりの付箋が
べたーっと張り付いていたんだけどね。

あの頃の過ちと今とで、たった一つだけ違うところがある。

「フツウの女性だと思っていた」という言葉を、今の私は決して「なかったこと」にはしない。

(あーよかった。今度の記事はまとまりがいいや)

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★3・自信〜先へ進めそうだ

上の記事のつづき。

私、自信を持てそうだ。
要するに、女の立場から小説書けばいいんじゃん。
「元オトコ」とか「だからいやらしい」とか考えずにさ。
まあ、周りから見たら「(?_?) なんでそんな拘り方する??」と思うだろうけど。

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