samahani
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2003年02月20日(木) 幽霊の正体見たり枯尾花

アメリカに来て初めて日本語学校に登校した時のことだ。ここにもこんなにたくさんの日本人が居るんだなあということにまず驚いたのだけれど、それよりも、その日本人の子ども達が、日本に居る日本人とはなんとなく違っていて、気後れしてしまうほどだったことに軽い衝撃を受けたことのほうをよく覚えている。子ども達が、とてもアメリカナイズされているように見えたのだ。それがなんなのかその時はよく分からなかったけれど、たぶんそれは、自己主張とか自分に自信を持つとかの英語で思考する人の態度(行動)だったのではないかと思う。そのときの私たちは、明らかに異質な存在だと感じられた。

ところが、1年後の日本語学校の運動会で普段以上にたくさんの日本人の子ども達を見たのだが、1年前に感じた違和感(異質な感じ)は全くなくなっていた。それが不思議な気持ちさえして「あの時はあんなふうに感じたのにね」と夫と話題にしたほどだった。

大勢の知らない人たちというのは、ちょっとした威圧感もあったりして、気後れしたり、必要以上によく見えたりするものだ。

・・・などということを思い出したのは、今日、WTWCの月例ランチョンに出かけていったからである。その、昼食会は160名ほども集まる大きな会なのだが、久しぶりにその会に参加したら、日本側のメンバーに知らない人がたくさん入っていた。ここに住む人たちには 大使館だとかプレス(報道関係)だとか いいとこの奥様風な人が多いから、彼女たちにツンと澄ました態度でいられると、私なんか気遅れしてしまうのだ。

ま、そうは言っても 私の言う「いいとこの奥様」なんて 多分に揶揄的な意味なのである(笑)。 実際に付き合ってみれば、ほとんどがこんなもんかって思うような人たちなのだ。東京辺りの一生お付き合いすることもないだろう本物のいいとこの奥様(←これも揶揄)と違って、その正体は枯尾花なのだと知ってはいるのだけどね。


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