samahani
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2002年02月24日(日) アメリカの傲慢

今回のオリンピックはいろいろとケチがついて、特にショート・トラックでの審判のアメリカびいきにはウンザリして、テレビを見る気も失せた(と言っても初めからほとんど見ていないけれど)。それで、思い出したアメリカ人のゴーマンな話をしたい。

2年前の冬、近所で親しくしている家のクリスマス・パーティに家族で呼ばれた。遠くの親戚もみんな来たという感じの内輪のパーティで、わたし達が呼ばれたことが不思議でもあり、ありがたくも思った。あまり話す人もなく手持ち無沙汰な夫とわたしに、ホスト役のパパさんが旅行のアルバムを見せたり、話し掛けたりしてくれた。

その会話のなかで、どういう経緯だったか、「メートル法」の話になり、パパさんが「戦後の占領下にアメリカも日本に対して強く出なかったから、メートル法を使うことを許したという経緯があるんだよね」と言ったのだ。まるで、日本もヤード・ポンド法を使うべきなのに、アメリカの寛容さで免れたとでも言わんばかり。わたし達は口をあんぐり、返すべき言葉を失った。

言うまでもなく、メートル法が世界標準と定められて、日本も尺貫法を使っていたのをメートル法に改めたのだ(1959年)。それを取り入れられないのは、アメリカの方なのである。

パパさんは弁護士だ。いくらアメリカの弁護士が日本の20倍もいると言ったって、弁護士と言えば、きちんとした教育を受けた人だろう。そういう人の認識がこのレベルなんだ、アメリカ人って(一般化したくはないが)なんて自国中心にしか物を考えない傲慢な人たちなんだろうと驚いた。

(以前アメリカの教育制度の・・弊害?にも書いたけれど、)結局、アメリカ人って頭悪いからそんなこと(メートル法の採用)をすれば、きっと国中で混乱して収拾がつかなくなるから出来ないんだよ、と、その場では何も言い返せなかった夫とわたしは、家に戻って好きなことを言い合って、発散したのであった。


・・・子どもたちは、学校ではメートル法(温度は摂氏)で、算数や理科の授業を受けているんだけれどね


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