キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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| 2009年03月20日(金) |
せつなく甘く苦い、春。 |
全てを書く力はまだないけれど 書けることだけ書こうと思う。
私は弱すぎて 辛いことはまだ言葉にできなくて 地球で一番卑怯者で 愚かで愚かでたまらないけれど。
Jのことを思い切り傷つけて それでもお互い納得したフリをして 本当のお別れを、した。 そうなんだと思う。 今、そう書くことも凄く辛くて涙が流れるけれど Jとの幸せが確かに存在していたこと、忘れない。 あなたを心の底から本当に本当に愛していたこと それが私の人生を豊にしてくれた。 他人の恋の痛みを、しっかりと理解できるようになった。
恋をして、『幸せなこと』と『苦しいこと』は いつでも隣り合わせに存在しているってこと 自分でちゃんと経験することで、実感できた。
Jと付き合って、2年と8ヶ月。 それまで生きていて、一番涙を流した。 それまで生きていて、一番幸せだった。 自分は心の底から笑えるんだって、分かった。
それでも今、お別れが来て。
一人になろうって、思っていたのに。
私はイチ君を、選んだ。
「一瞬でもいいから会いたい。」
その私のわがままに、昨日彼は答えてくれた。 仕事で忙しい彼は、早めに仕事を切り上げてくれて 有楽町で待ち合わせをした。
スーツ姿の彼が一番好きだ。
私はこのとき既にJとは別れていたけれど イチ君にはその事を言っていなかった。
軽くゴハンを食べて、飲んだ。 彼は異常にお酒に強い。 私は異常にお酒に弱い。
その時点で、もう人生の経験値が分かってしまうと思う。 彼の哀しい過去が、お酒に対する彼を強くした。
一軒目のお店を出て、彼が手を差し出した。 手を繋いだ。 スーツ姿の彼と、スプリングコートの私。 こんな姿で手を繋ぐなんて思ってなかった。
照れるー と言うと、彼も 「俺もすごい照れてる。笑 中学生かよ!笑」 と笑っていた。
彼は私と違って、今まで色んな人と付き合ってきてる。 だからこんな手を繋いだ程度で照れるなんて意外だった。
電車に乗って移動して 彼が学生時代によく行っていたと言ってたバーに連れて行ってくれた。 てか、学生時代にバーとかさ…行きつけとかさ…どんだけですか。
カウンターに案内されると、マスターが彼を見て 「久しぶりですね!」と驚いていた。
「マスター、絶対『あ、前と違う女連れてきてるよ。』って思ってるよ。笑」
「思ってないよ。笑 ここはバイト仲間と来てたからさ。」
うーん本当かなぁーなんて思いつつ マスターが以前賞をとったというカクテルを頂いた。 とても甘くとても苦いカクテル。 いろんな意味で忘れられないお酒。
お店を出て歩道を二人で歩いた。 ふいに、繋いでいる手をひっぱられて抱き寄せられてキスをした。 私は拒むことなんて何もできなかった。
Jと恋をして 書き切れない程、恋愛について学んだと思う。
好きなだけじゃ、ダメなんだってこと。 思いやり、感謝の気持ちを忘れちゃダメなんだってこと。 完璧な人なんて存在しないってこと。 自分の理想ばかりを押し付けないこと。 相手だけを変えようと思わずに、自分を変えようと思うこと。 ”話し合う”ことを大切にすること。
新しい恋をして ”自分をリセット” なんて考えなく無い。 それじゃただ男を取り替えたってだけだ。
今まで幸せだったこと、そして辛かったことを また自分の血に変えて その血が流れる自分として、イチ君と向き合おうと思う。
辛さから逃げないよう。 生きなくちゃいけない。
J、ありがとう。 ごめんなさいと、ありがとう。 まだ気持ちの整理はつかないけれど。
「Jのことは、今でも家族以上としか思えない 大切な存在です。」
彼に伝えた最後の言葉。
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