キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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| 2008年05月29日(木) |
どこか行かせないで。 |
同期だけれど2つ年上のI君は、飲みの席で私の隣にやってきた。 やさしい、ひと。 彼と私の間には、写真という共通の趣味がある。
「そんな警戒しないでよ。笑」 笑顔で言われた。
彼の笑顔は不思議で、よく分からない。 心から笑っているのか、それとも作り笑顔なのか分からない。 いつも私に笑いかけてくれるから。
「そのネイルは自分でしたの?」 と聞く彼。
私は左手だけ爪を伸ばし、マニキュアを塗っている。 決して綺麗な指先とはいえないのに、 彼は何故そんな事を聞いたのだろう。
もし今Jと付き合っていなかったら、
もしも今私がボロボロだったのなら、
もし今が3ヶ月前の私だったら、
Jと生きる道を捨てて、彼を選ぶのかもしれない。 そんな風に思った。
でも、思うのだ。 もし私のI君に対する感情が 恋に近いものだとしたら 私のJに対する感情は きっと愛情。 愛、なの。
ねぇJ、お願いだから私をしっかりと掴んでいてよ。 遠くにいるから、尚更そう思うよ。 「ずっとオレのそばにいて。」 そう言って抱きしめてみてよ。
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