キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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そうだ。
年末年始に、蓮に会った。
蓮はアメリカから帰国するたびにお土産を買ってきてくれる。 意外と律儀な奴なのだ。 ゴディバのチョコレートとか、私の好きなミュージシャンのサインとか、 今まで沢山もらってしまった…。
そのお礼に、年末の同級会でホールのチーズケーキをあげた。←買ったやつ 「いつもありがとー。」って。
蓮は「うわっ。土産持ってくんの忘れた。ごめん。笑」 と何だか申し訳なさそうだった。
蓮は「はるかっ!」と私を呼び、 親指を立てて「(恋愛)どうなの?」と聞いてきた。 私は、にっこり笑っておいた。と、思う。 なんて言えばいいのか分からなかったし、 今の感情を一言では言い表せなかったから。
蓮は彼女と上手くいっているようで、 「彼女の写真見る?」と嬉しそうに言い、見せてくれた。 綺麗な彼女だった。 やっぱり男の人って、彼女が綺麗だったり可愛かったりするとちゃんと写真は見せるのね。 だって、前の彼女のとき、蓮は頑なに見せることを拒んでたもんな…笑 ひどい話だ(-_-)
年が明けて、蓮から連絡が来た。
「いつまでこっちに居る?お土産渡すよ!」
わざわざいいのに。 そんなに私に会いたいか!とでも言っておけば良かったか。
あまり時間がなかったから、近所のコンビニで待ち合わせ。 蓮は、ハリウッドで買った写真立てをくれた。
恋愛のことはお互い殆ど話さず、別れた。 蓮も多分変わってきているし、それは私も同じだと思う。 ただ、お互いの幸せを願うだけ。 蓮は私のことなんてどうでもいいと思ってるかもだけど。
蓮はまた、アメリカに帰ってしまった。
でもまた会える気がする。
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