キ ミ に 傘 を 貸 そ う 。
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2007年08月24日(金) 幸せな三日間。


Jと会った。
丁度一ヶ月ぶりくらい。
いつもは君が私の住む街に来てくれるけれど、
今回は旅行も兼ねて私が君に会いにいく。

君はいつもの笑顔で待っていてくれた。
私は3時間半かけて、いつも君に会いにゆく。
私が到着する駅のホームで待っていてくれた。

街を歩いたり、写真展を見たり、飲みに行ったり。
歩いているとき君はいつでも手を繋いでくれて、
君は私より先を歩いてくれる。

そして夢だった遊園地デート!
凄く凄く幸せだった。
君は私の恋人で、いつでも横に居て、
何をするのも何を食べるのも一緒で、
全てが楽しくて全てが美味しくて、
たくさん写真を撮った。
Jも写真や動画をたくさん撮っていた。
アトラクションの待ち時間がものすごく長かったけど
Jはどこでも構わずはぐやちゅぅをするので
周りからみたらうざいカップル(死語?)だったかもしれないけど
たまにしか会えない僕らなので、始終くっついていた。


今回の旅は2泊3日だった。
3日目はお別れが哀しくてだんだん沈んでしまった。
Jが、
「はるが、お別れする前の顔になってる。笑」
と言った。
「それってどんな顔?」と聞くと、
「笑顔が80%になる。」と言っていた。


Jの横に居ると、他の男の人は誰も私には合わないと思ってしまう。
私にはJしか居ないと思ってしまう。
恋愛中の恋人たちは、常にそう思ってしまうのかもしれない。
どんなに「私にはこの人しかいない。もうこれ以上愛する人など現われない。」
と思っていても、いずれ別れがきたら、新しい恋を見つけて、
幸せになることができるだろう。

でも私は思う。ただ、今思う。Jしか居ないって。
それがきっと恋の病気で、でもおそらくそれで良いんだと思う。
「この人しか見えない」病で良いんだと思う。


思い出が増えるほど、別れが辛くなる。
今回の旅行でも思い出が増えた。
そしてもちろん、実際の「物」の思い出も増えていく。
二人で撮ったプリクラとか、写真とか、
おそろいのネックレスとか、おみやげとか。
そういうものが増えていく。
増えるたびに、「いつか別れが訪れたら、私はこれをどうするんだろう。」
と頭の片隅でぼんやりと考えてしまうことがある。
人間は予想してしまう生き物だから。
考えても仕方の無いことだけれど。


お別れの時間が来た。
いつもの駅のホーム。
今回は旅行のお土産がたくさん。
座ってお土産を整理していると、Jが後ろから抱きしめてくれた。

時間が来たので電車に乗った。
デッキで、最後のお別れのはぐをした。
私はやっぱりまた泣いてしまった。
「すごく楽しかったよ。ありがとう。」と言うと、
「オレもすごく楽しかったよ。」と言ってくれたので私はまた泣いてしまうのだった。
私が泣きながら「ばいばい。またね。」と言うと
「今度はディズニー行こうね。9月も会おうね。」と言ってくれた。


泣きながら席に着いた。また涙が止まらない。
もっとずっと一緒に居たい。
Jがもう、隣には居なかった。ただ哀しかった。



お別れをした後、私はとても悲しくなるので
「とても楽しい本」を買ってから帰ることにしていた。
今回は、「きょうの猫村さん」(漫画)にした。
Jが買ってくれた。

電車の中、一通り泣いてから「きょうの猫村さん」を読んだ。
また頑張ろう。
この恋がどう続いていくのか、終わるかなんて分からない。
ただ今はJを愛そう。


思い出が重くなるのが怖くて先に進めないなんて
そんなこと言わなくて済むように。
彼を大切にしよう。





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